かながわのみどりや森林における
パワースポット・ 癒やしスポット フォトラリー令和3年4月30日まで開催!
神奈川のみどりの大切さを普及啓発する当財団では、まだ知られていない魅力あるみどりのスポットが県内にはあるのではないか。また、知られていてもさらに多くの皆さまに周知することにより、みどりのすばらしさを体験していただきたい。そんな思いから「かながわのみどりや森林におけるパワースポット・癒やしスポット募集事業」を行うことにしました。
そしてこの度、令和に新たなみどりの発見!フォトラリーを実施します!
パワースポットNO.6 神奈川県立真鶴半島自然公園 真鶴町お林遊歩道のクスノキ林
樹齢350年以上といわれるクロマツやシイ、クスの巨木が生い茂る豊かな森と海の自然公園。公園内にはいくつかの遊歩道が整備されており、小鳥のさえずりや森の香り、潮騒を体感できます。
【所在地】足柄下郡真鶴町【最寄駅】JR東海道線「真鶴」駅より箱根登山バス「ケープ真鶴」下車(公園内バス停)各遊歩道へ周遊【コース概要】「お林」「森林浴」「番場裏」「潮騒」の4方向遊歩道が整備。真鶴町ハイキングコース参照。
県内にこんないい所が
今回訪ねたのは真鶴半島。JR真鶴駅から真鶴岬までバスで20分ほどですが、本数が少ないので事前に時刻表の確認が必要です。
お林遊歩道など、いくつものウォーキングコースが整備されており、今回は中川一美美術館を起点に歩くことにしました。最初、少し上がると平らになり、その後下り、上りと結構起伏の大きい遊歩道が続きます。分かれ道には道導もあり道に迷うことはなさそう。
4つの遊歩道を通ると約3km、1時間程度で真鶴岬へ着きます。周囲はクスノキ、マツ、スダジイなどに囲まれ、それらの巨木には圧倒されます。
散策したのは8月半ばの猛暑の日。手元の温度計は36℃を示していました。
それでも時折海からの風が通り過ぎると涼しく感じることが出来ました。生い茂る木々が熱風を冷やしてくれたのでしょうか。
真鶴半島、森の保護の歴史
真鶴半島について真鶴町の資料を基に要約すると次のようになります。
元々真鶴半島は江戸時代、幕命により15万本のマツ苗を植林、明治維新後には皇室御料林として保護されてきており、明治37年にはいわゆる「魚つき保安林」に指定されました。さらに昭和22年には国有林となり、昭和27年に真鶴町に払い下げられました。現在ではマツだけではなくクスノキやスダジイなどの巨木が生い茂る混交林となり、真鶴町の神聖な場所として大切にまもられてきました。
これらのことから地元では敬意をこめて「お林」と呼んでいます。
今でこそ森の保護が漁業を守ると言われていますが、明治時代からその関係を指摘してきた人々はずっと先が見えていたのでしょう。
遊覧船と岩場散策
真鶴湊から遊覧船が出ており、森とともに三ツ石などを海から見ることが出来ます。
特に秋から冬。ユリカモメなどが船の後をついてきて、乗客から餌をもらいます。間近で見るユリカモメはかわいいですよ。
岩場では県の天然記念物であるウメボシイソギンチャクなども観察することが出来ます。
ヒヨドリの『渡り』
ウォーキングコースを歩き真鶴岬に着きました。「ケープ真鶴」の芝生広場から見下ろすと三ツ石が見えます。今回はウォーキングで汗だくになったので三ツ石海岸まで下るのはあきらめ、しばし休憩。
その三ツ石海岸、数年前の秋、カメラを持って下りたことがあります。
海岸を歩いていると林から黒い塊が海に向かって飛び出しました。これはヒヨドリ。いつも身近でうるさいくらいヒーヨヒーヨと鳴くあのヒヨドリの群れでした。
あまり知られていませんが、真鶴岬はヒヨドリの渡りが見られるところ。厳密に言うと大陸などから日本に飛来する渡り鳥ではありませんが、秋になると真鶴岬から沖合の初島や伊豆大島などへ渡るそうで、多いときには空が黒くなるほどの集団が見られます。
この日はそれほどの大きさではありませんでしたが、何度か岬と海を行ったり来たりした後、南の海に消えました。秋、訪れることがあったら、散策とともにヒヨドリにも注目。いつもにぎやかなヒヨドリのもう一つの面が見られると思います。
このように、真鶴半島は森の散策からバードウォッチング、磯の生きもの観察など、多くの楽しみが待っています。
巨木郡に身を潜め、ヒヨドリの大群の渡りなど自然の営みを間近にした時、自然が我々に何かを騙りかけているのではないかとの思いに駈られる散策でした。
皆様が行かれるときも、森からの声に耳を澄ませてみてください。
※この記事は財団発行の機関誌ミドリ118号の内容を転用したものです。
お林遊歩道
真鶴半島の森にはマツ、クスノキ、スダジイなどの巨木が生い茂る。
ケープ真鶴の芝生広場から見下ろす三ツ石
乗客からエサをもらうユリカモメたち
秋、半島から南の海上に飛び立つヒヨドリの群れ
フォトラリー参加申込方法
①スポットを1箇所以上体験
「かながわのみどりや森林におけるパワースポット・癒やしスポット」に選定されているスポットを令和元年10月以降に1箇所以上体験していただき、リーフレットの各スポット案内写真を参考に(周辺写真でも可)写真を撮影してください。
②参加申込用紙に記入
参加申込用紙に、体験のスポットの名称、応募者の氏名(財団のトラスト会員の場合は会員番号等)、住所、電話番号、メールアドレスを記入してください。
③応募先に郵送
体験スポットの写真を1箇所につき1枚、裏面に撮影年月日とスポット名・感想を記載して必ず参加申込用紙に同封のうえ、下記の〈応募先〉に郵送してください。
応募締切・応募先
【電話】 045-412-2525
【メール】midori@ktm.or.jp
参加申込用紙はこちらをお使いください。
参加申込用紙(PDF)
参加申込用紙(word)
電子パンフレット配布について
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(連絡先は上記問合せ先と同じ)。