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春の鳥を見に行こう

メジロ(秦野市・権現山)メジロは目白押しと言われるように一緒にくっつくのが好きなようです。秦野の水場でわいわい水浴びをしているところに遭遇。春はサクラの蜜集めに懸命な姿がかわいらしい。

メジロ(秦野市・権現山)メジロは目白押しと言われるように一緒にくっつくのが好きなようです。秦野の水場でわいわい水浴びをしているところに遭遇。春はサクラの蜜集めに懸命な姿がかわいらしい。

(機関誌ミドリ136号2025)

春の鳥を見に行こう

渡部 尚久

春、公園を歩いていた時のこと、暗い林の中の木に黄色い鳥が見えました。キビタキですね。まだ4月なのにもう渡ってきたんだ。日本の春に来て秋に越冬地へ帰る鳥を夏鳥と言いますが、そのキビタキは夏鳥の人気者。そして山麓の林道を歩くと会えるのはオオルリ。こちらは鮮やかなルリ色。

夏鳥は冬鳥のように近くの小さな公園にはなかなか来ませんが、大きな森を抱えた公園や丹沢などの林道に行けば会うことができるのです。

前号では主に冬鳥を紹介しましたが、今号では夏鳥。木々の葉が茂り見にくくはなるものの、冬鳥で身につけたバードウォッチングの技術を駆使すればきれいな鳥たちに会うこと出来ますよ。それでは夏鳥探しに行ってみましょう。

キビタキ(座間市・座間谷戸山公園)何と言っても夏鳥の人気ナンバー1。チョットコイという鳴き声はコジュケイに似ていて間違えそう。お腹が鮮やかな黄色なので下から見ると目立ってしまいます。神奈川県ではいろいろなところで見られるので探してみてくださいね。

キビタキ (座間市・座間谷戸山公園)何と言っても夏鳥の人気ナンバー1。チョットコイという鳴き声はコジュケイに似ていて間違えそう。お腹が鮮やかな黄色なので下から見ると目立ってしまいます。神奈川県ではいろいろなところで見られるので探してみてくださいね。

ナガ(相模原市・相模原公園)小さなくちばしとまん丸な目、長い尾がかわいらしいエナガ。日本でもっとも小さい部類に入る鳥です。早春から巣作りをして10羽前後のヒナが孵り、そのヒナたちが並んだ様子がエナガ団子と言われて親しまれていますね。

エナガ(相模原市・相模原公園)小さなくちばしとまん丸な目、長い尾がかわいらしいエナガ。日本でもっとも小さい部類に入る鳥です。早春から巣作りをして10羽前後のヒナが孵り、そのヒナたちが並んだ様子がエナガ団子と言われて親しまれていますね。

公園の鳥

先ほど書いたように夏鳥の人気者は何と言ってもキビタキオオルリでしょう。  とくにキビタキは比較的見つけやすい鳥。神奈川でも県央などの公園ではよく見かけます。暗い森が好きですが黄色のお腹が目立つので見つけやすい鳥です。鳴き声も聞き応えがありますね。  夏鳥ばかりではなく、エナガシジュウカラヤマガラメジロなど多くの留鳥も子育てに夢中。しばらくすると幼鳥が出てきた大賑わい。これらの鳥は神奈川のどこでもちょっとした林があれば見られるお得?な鳥。

ヤマガラ(相模原市・相模原公園)人なつっこい鳥で、人の手からエサをもらうこともありますね。かつてはお祭りにおみくじ引きをしていたことがあります。もちろん今は出来ませんよ。

ヤマガラ(相模原市・相模原公園)人なつっこい鳥で、人の手からエサをもらうこともありますね。かつてはお祭りにおみくじ引きをしていたことがあります。もちろん今は出来ませんよ。

池の鳥

残念ながら冬鳥の去った池は寂しい限り。多くのカモ類は姿を消します。それでも留鳥であるカルガモの子育ては人気ですね。ヒナを連れて歩く姿はニュースにもなります。カイツブリも多くの池で子育てを見ることができます。

そして人気は何と言ってもカワセミでしょう。近年、池や川の浄化が進みあちこちで見ることができるようになりました。バードウォッチングにはまったという方の多くがカワセミからだそうです。

大きな池に行くと三脚に大きなレンズを付けたカメラの放列を見ることがありますね。たいていはカワセミねらい。なぜか池や川に丁度いい枝が出ていて、カワセミがそこからダイブ。小魚を捕ってまだ枝に戻るので写真が撮りやすいこともカメラマンに人気の一因のようです。

海の鳥

海に出てみましょうか。

大磯海岸に来ました。ここには海水を飲みに来るアオバトが大人気。ミネラル補給のため丹沢あたりからわざ わざ海岸まで来るらしい。時に波にのまれたりハヤブサの餌食になったりで、文字通り決死の海水飲み。

崖のあるところに行くと見られるのがイソヒヨドリ。オスはきれいな青とエンジのツートンカラー。このイソヒヨドリは近年内陸に進出。相模原市や松田町のビルでも観察されています。生息域を拡大している進化の一コマと言えるかも知れません。

江ノ島の崖ではハヤブサが繁殖している所を見ることもできます。

アオバト(大磯町・照ヶ崎海岸)もともとは山に生息しているハト。海水飲みはミネラル不足を補うためとされていますが、海岸が遠いところのアオバトまでもが海に行くわけではなさそう。大磯海岸のアオバトは有名で各地から見に来ているようですよ。

アオバト(大磯町・照ヶ崎海岸)もともとは山に生息しているハト。海水飲みはミネラル不足を補うためとされていますが、海岸が遠いところのアオバトまでもが海に行くわけではなさそう。大磯海岸のアオバトは有名で各地から見に来ているようですよ。

イソヒヨドリ(藤沢市・江ノ島)その名の通り、磯などに多いく、江ノ島に行くと何羽もが鳴き合っています。精悍な顔をしていますが、鳴き声はとってもきれい。オスの青色は鮮やか、メスは地味な色ですね。

イソヒヨドリ(藤沢市・江ノ島)その名の通り、磯などに多いく、江ノ島に行くと何羽もが鳴き合っています。精悍な顔をしていますが、鳴き声はとってもきれい。オスの青色は鮮やか、メスは地味な色ですね。

オオルリ(伊勢原市・日向林道)冬のルリビタキに対して夏の青い鳥はオオルリでしょうか。山麓の林道や丘などで見られます。鳴き声もきれいで日本三鳴鳥の一種。似た名前にコルリがいるけど、こちらは神奈川県ではなかなか見られませんね。

オオルリ(伊勢原市・日向林道)冬のルリビタキに対して夏の青い鳥はオオルリでしょうか。山麓の林道や丘などで見られます。鳴き声もきれいで日本三鳴鳥の一種。似た名前にコルリがいるけど、こちらは神奈川県ではなかなか見られませんね。

クロツグミ(秦野市・権現山) 全体が黒く、 白いお腹に黒い斑点のきれいな鳥。神奈川県の平野部ではあまり見られません が、山を歩いていると時折遭遇。ちょっとうれしくなります。

クロツグミ(秦野市・権現山) 全体が黒く、 白いお腹に黒い斑点のきれいな鳥。神奈川県の平野部ではあまり見られません が、山を歩いていると時折遭遇。ちょっとうれしくなります。

ミソサザイ(相模原市・道保川公園)渓流でよく見かける小さな鳥です。体に似合わず大きな声でさえずるので遠くからもわかるほど。地味な色だけど、ちょこちょこ飛び回るかわいらしい鳥です。

ミソサザイ(相模原市・道保川公園)渓流でよく見かける小さな鳥です。体に似合わず大きな声でさえずるので遠くからもわかるほど。地味な色だけど、ちょこちょこ飛び回るかわいらしい鳥です。

山麓の鳥

春、山麓のハイキングコースや林道を歩きます。

そこで出会うのがオオルリクロツグミなどの夏鳥。 公園でも見ることができるキビタキにも会いますがオオルリねらいの人には見向きされないことも。贅沢だね。

林道に沿って流れる渓流ではミソサザイカワガラスなどに出会いますが、どちらも地味な色なので見逃してしまいそう。目を凝らして探してみてください。

この山麓の散策、時には鮮やかな色合いのコマドリに遭遇することもあって楽しいバードウォッチングができますよ。

このように春から夏にかけても神奈川のあちこちできれいな夏鳥や留鳥の子育てが見られます。みなさまも麦わら帽子を被って夏鳥探索はいかがでしょうか。そしていつまでも神奈川でかわいらしい鳥たちが見られる 環境が残って欲しいですね。

渡部 尚久

プロフィール

渡部 尚久(わたべなおひさ)
元神奈川県立かながわ農業アカデミー校長
著書に「かわいいとり撮りさんぽ」アスコット、「かわいい もふもふ エナガ」Amazonなど

 

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