自然観察会
※当日はマスクの着用と検温の報告をお願いします。なお、新型コロナウィルス感染症拡大防止対策により、急な中止・行程変更がありますことをご承知おきください。
▼集 合 | 箱根湿生花園入口 9:00 |
▼解 散 | 箱根湿生花園 12:30 |
▼行 程 | 箱根湿生花園→トラスト緑地 |
▼講 師 | 県立生命の星・地球博物館名誉館員 勝山輝男氏 環境省箱根パークボランティア 石原和美氏 |
▼定 員 | 15人(抽選) |
▼参加費 | 会員 無料 一般2,000円 学生1,000円 ※別途入園料が必要です。 ※現地までの交通費は各自負担です。 |
▼雨天時 | 原則として小雨天実施です。コース等の変更をする場合があります。当財団ツイッターでも、開催状況をお知らせしています。 財団公式ツイッター |
▼持ち物等 | 長靴、帽子、水筒、筆記用具、雨具 |
▼申込方法 | 【申込受付】申込受付終了 ①参加希望日と行事名 ②代表者氏名・住所・電話番号 ③会員の方は会員番号 ④メール申し込みのかたはメールアドレス ⑤同伴者氏名・住所・電話番号・会員の方は会員番号 ①~⑤ご記入のうえ、メール/FAX/はがき/イベントフォームにてお申し込みください。 〒220-0073 横浜市西区岡野2-12-20 (公財)かながわトラストみどり財団 みどり企画課 ※FAX:045-412-2300 ※メール:midori@ktm.or.jp |
▼問合せ先 | (公財)かながわトラストみどり財団 ※電話:045-412-2525 |
▼概 要 | 箱根湿生花園に隣接している仙石原湿原の一部をトラスト緑地として県が買い入れました。普段は入ることの出来ない緑地内部を特別に観察します。 |
「自然観察会 仙石原のトラスト緑地で自然観察会」活動報告書
2回目を迎えた「仙石原のトラスト緑地で自然観察会」。応募者数は前年度を上回り、抽選により希望にそえなかった方には申し訳ないですが、仙石原緑地は整備されておらず、また、絶滅危惧種に指定されている植物や、希少植物の宝庫です。今は大人数で観察会を行うことは難しいですが、ゆくゆくは管理体制等を整え、多くの人にこの風景を見ていただければと思います。
さて、今回の自然観察会も快晴の中、行われました。「(今春)急逝された高橋勉先生が見守ってくれるようですね。」と講師を引き受けてくださった石原さん。高橋先生のような暖かい日差しを感じながら、箱根湿生花園を通り、普段は入れないトラスト緑地へ向かいます。
今回は事前の草刈がなかったため、講師先導のもと、足元のおぼつかない道を参加者同士、声を掛け合いながら歩きました。湿原に水が溜り、ぬかるんだ道を歩き、背丈より高いススキをかき分けながら天然記念物を目指します。神奈川県の絶滅危惧種IB類であるミズオトギリソウ、ハバヤマボクチ、サワギキョウ、モウセンゴケ、エゾシロネ、絶滅危惧種Ⅱ類のタカクマヒキオコシ(鹿児島県の高隅山(たかくまやま)で発見されたことで命名)、シオガマギク、キントキヒゴダイ(その昔、金時山でしか見られないことから命名)、サワシロギクの他、ユウガギク、ミゾソバ、ハンゴンソウ、シシウド、ゲンノショウコ、ツリフネソウ、テンニンソウ、アキノキリンソウ、オミナエシ、キセルアザミを見ることができました。また、実際に見ることはできませんでしたが、こちらではノジコやアオジが飛んでいるそうです。また、神奈川県希少種であるオオルリハムシがこちらのエゾシロネを食草としていること等、教えていただきました。
勝山先生より「仙石原湿原は野焼きや草刈りによって維持されてきた自然です。トラスト緑地となったことで、適切な管理が行われ希少な動植物が守られることを願っています。」とのお言葉を頂戴しました。
引き続き、私たちのできること、緑化推進、緑地・森林保全に向けて「かながわのナショナル・トラスト運動」を普及啓発していきたいと思います。
なお、トラスト緑地での観察会は特別に許可を得て、緑地に入っています。トラスト緑地の立ち入りに関して、町立箱根湿生花園さんへのご連絡はお控えいただけますよう、お願い申し上げます。
前年度の観察会活動報告はコチラ
<昆虫や鳥に詳しい環境省箱根パークボランティアの石原さん。>
<仙石原について解説する勝山先生>
<背丈より高いススキの中を歩いていきます。>
<絶滅危惧種IB類ミズオトギリソウ>
<絶滅危惧種IB類モウセンゴケ。今年見つけたモウセンゴケはまだ緑色。※去年の活動報告と比べてください。去年は緋色でした。>
<絶滅危惧種IB類ハバヤマボクチ>
<天然記念物から見た風景 >
<トラスト緑地内は案内がなければ入れません。>