【延期：3月15日(金)】早春の茅ヶ崎サザンビーチ海岸と椿庭園を楽しむ

早春の茅ヶ崎サザンビーチを歩く！

「私たちの年代は、茅ヶ崎といったら桑田佳祐ではなく、加山雄三なんですよ」というガイドの案内から始まった茅ヶ崎の自然観察会。雨で3月15日に順延となりましたが、やはり茅ヶ崎を歩くのは青空の下が良いと感じました。海岸を歩くと江の島や烏帽子岩と呼ばれる姥島、三浦半島がパノラマで楽しめました。春霞のせいか、房総半島や富士山が薄っすらと見える程度でしたが、空気が澄んでいたらくっきりと見られるそうです。

茅ヶ崎は室町時代からその地名が浸透していたようで、もともとイネ科の「チガヤ」が海や川の先端に突き出た陸地に多く群生していたところから、チ（チガヤ）が群生したサキ（先端）がその名の由来になったようです。明治・大正時代は鉄道の開通とともに、著名人の別荘地や結核療養所の南湖院（なんこいん）があり、その歴史の面影を随所で見ることができました。

茅ヶ崎駅から海岸まで、ガイドお得意の加山雄三さんにまつわる話以外に、桑田佳祐さんのお父さんが昔、経営されていた映画館（今は無い）や、やサザン神社がある場所を教えていただき、また、パシフィックホテルの跡地で当時の写真を見せていただいた時は、参加者の間で思い出話に花が咲いていました。

サザンビーチを歩いていると多くの重機を目にしました。こちらの海岸では砂が不足しているそうで、砂の流出を防ぐため、いつも重機が海岸を整備しているとのこと。また、かながわ美化財団が中心となり、海岸清掃が行われた結果、昔と比べて海岸のゴミが減ったというお話も伺いました。

氷室椿園は３月下旬まで楽しめます！

約８５０坪の庭園に２００種以上の椿が植えられている「氷室椿庭園」。三井不動産副社長であった氷室氏が寄贈したこちらの庭園は入園料不要。進行方向の左右に様々な椿が植えられており、それぞれに名札がつけられているので、「私はこれが好き」とか、「単色がいいなぁ」等、各々感想を言いながら、椿を楽しみました。

氷室氏が名付けた「氷室雪月花」は一重の可憐な椿でした。今年は何でも開花が早いと感じていたのですが、残念ながら黒椿はまだ蕾で次回のお楽しみとしたいと思います。

さて、自然観察会は江の島・藤沢ガイドクラブさんのお陰で最後まで飽きることなく、楽しむことができました。久しぶりに参加された方が「今日は来てよかった！こんなに楽しくて、ためになった一日は、ガイドさんのお陰よ！」とガイドにお礼をおっしゃっていましたが、みなさん大満足。

冒頭のオリエンテーションでお話させていただきましたが、より多くの方に自然観察会を楽しんでいただき、また、自然観察会をとおして、守らなくてはならない緑や自然を再確認していただければと思います。どうぞ、ご家族やお友達をお誘いの上、次年度の自然観察会に是非お越しください。

〈茅ヶ崎駅北口には茅ケ崎にゆかりの著名人の手形があります。〉

〈こちらは川上音二郎・貞奴夫妻の別荘があった場所。〉

〈「松籟荘」の跡地に「松籟庵」という茶室が。屋内では和装の方がお茶を嗜まれていました。〉

〈著名人の歌碑等が多くみられました。写真は山田耕作の「赤とんぼ」が茅ケ崎で生まれたことを記しています。他に八木重吉や平塚らいちょう等沢山！〉

〈サザンビーチからみた江の島。〉

〈Cモニュメントの前で！〉

〈氷室椿園入口の椿が今は盛りと咲いていましたが、園内はまだ蕾の椿が沢山！〉

〈可憐な氷室雪月花〉