
2024かながわ緑の大使 活動報告7
西村 亮祐(にしむら りょうすけ)大使が県民参加の森林づくりに参加しました
(令和7年1月~2月)
かながわトラストみどり財団では、神奈川の森林や里山を県民の参加協力によって「より豊かに守り育てていく」ことを目標に、県民参加の森林づくり事業を実施しています。
初めての方から経験者まで、個人で気軽に参加できる森林づくり活動です。
作業内容は、苗木の植え付け、苗木の成長を助ける下刈り、植えた木等、育てる目的以外の木や草を取り除く除伐、健全な節のない材を作る枝打ち、混み合った木を間引く間伐など、様々な活動をしています。
今回は、かながわ緑の大使 西村亮祐さんが令和7年1月と2月に各1回、県民参加の森林づくりに参加した様子と感想をご覧ください。
目指せ!笹の除伐名人
令和7年1月18日(土)川崎市 山口白山公園での除伐
かながわ緑の大使 西村亮祐です。
川崎市の山口白山公園で行われた、森林ボランティア(除伐)に参加いたしました。
今回の作業内容は、公園内に茂っている笹を刈る、というものです。


今回は、笹や竹を切るための、通常よりも目の細かいのこぎりを使用しました。
最初の30分くらいは、インストラクターさんに教わったこと(地面すれすれのところを切ること)を意識しながら作業をしました。
30分でおおよそ1m×50cmが終わり、自分ではかなり作業ができたと思いました。
しかし、近くの上級者の方を見てみると、なんと僕の50倍の面積が終わっていました!
上級者の方の作業を拝見させていただき、真似しましたが、一度見ただけでは同じようにはできませんでした。
上級者の方はすごいと思いました。またそれと同時に、林業にも相当な技術・練習が必要だと感じました。


上の2枚の写真を見比べてみてください。
僕が作業をした場所(4班)のbefore & afterの写真です。
除伐の成果が伝わるとよいのですが。
作業時間の合間の休憩中、上級者の方からナラ枯れしている木の見分け方について教わりました。
ナラ枯れとは、木がナラ菌という菌類に感染し、その影響で木の上部に必要な量の水が行きわたらなくなり、枯れてしまう病気です。
ナラ枯れしている木を放っておくと近くの木にナラ菌が移ってしまうため、早急に伐採することが大切です。
ナラ枯れの説明やその対策については、財団ホームページに詳しく解説がありますので、ぜひご覧ください。
踏ん張れ急斜面!
2月15日(土)南足柄市 県立21世紀の森での除伐

かながわ緑の大使の西村です。
先日、2025年2月15日(土)に南足柄市の県立21世紀の森で行われた森林ボランティア(除伐)に参加いたしました。
今回の作業内容は、地面の日当たりを悪くしている竹・笹を刈る、というものです。
伐採した植物は、枝と葉に分けてまとめておきました。


作業は、かなりの急斜面で行われました。なので、少しでも平らなところで作業する、ということを意識して作業しました。
また、斜面には過去に伐採された枝や葉が積んであり、継続的に手入れされている場所だ、と感じました。
ちなみに、伐採した竹や笹は、捨てるのではなく自然に返します。土に還るまでには、枝は10年以上、葉は約3年かかるそうです。


エリア内には、シカの糞が転がっていました。見た感じ新しそうだったため、もしかすると前日の夜、シカが作業エリアに来たのかもしれません。
知識が深い方に質問してみると、シカは夜行性の個体もいて、彼らは昼間には森の奥深くにかくれていて、夜は人間の活動するエリアに近づくこともあるそうです。
12時間前にはシカがいたかもしれない、と考えると、すごいですよね。
さらに、作業エリア周辺の景色にも感動しました。あたり一面山で、人里が近くにある気配が全くありません。
今年度大使として参加する最後の森林ボランティア活動となりました。皆さま本当にありがとうございました。



