公益財団法人かながわトラストみどり財団事業報告(主な取り組み概要版)
令和4年度(2022/4/1~2023/3/31)
1985年から運動を開始して38年目を迎え、かながわのナショナル・トラスト運動や県土緑化運動を一層推進するため、5つの事業を柱に様々な課題に取り組みました。新型コロナウィルス感染症拡大の対策も行いながら、緑地保全や県民参加の森林づくり事業の強化に取り組みました。
1 普及啓発事業
かながわのナショナル・トラスト運動への参加促進を図り、普及啓発や会員募集に取り組みました。
イベントでの普及啓発活動
京急百貨店や藤沢市長久保公園等にて小網代の森動植物写真及びかながわのナショナル・トラスト運動パネル展を開催しました。
かながわ緑の大使がイベントでPR活動
若い世代から同世代へ向け、財団が実施するトラスト運動などを広く情報発信する取り組みとして、中高生8名が活動しました。
小網代の森インフォメーションスペースの出展
小網代の森の玄関口にあたる引橋の三浦市民交流センター内で普及啓発や動植物の情報発信を行っています。コロナ明けの今年度からようやく通年を通して開場できま
した。
2 地域緑化活動事業
県内各地域の特色を生かした緑化やみどりの魅力を創出するため、活動団体への助成や研修会を行いました。
みどりの実践団体研修会を開催
令和4年11月27日(日)横浜情報センターにて地域で取り組む団体の課題解決に向けた研修会を開催しました。
・講演 「身近なみどりの大切さをテレビで表現するために」
・講師 日本テレビ放送網(株)プロデューサー似鳥利行氏
3 緑地保全事業
かながわのナショナル・トラスト運動は英国で発展した運動をモデルとして、県が設置する基金と当財団が運動体となり都市近郊で開発されやすい緑地を守り育てる運動です。基金による買い入れや寄贈は神奈川県が行い、土地所有者との保存契約による保全は財団が担う、県と財団が両輪の役割を果たす神奈川方式ともいえるナショナル・トラスト運動です。
保存契約緑地等の維持管理
葛葉緑地(秦野市)、久田緑地(大和市)等の自然環境の保全のため、樹木の管理、草刈り及びナラ枯れ被害木の伐採等の適正な管理に努めました。
トラスト緑地の保全支援
自主的に保全活動にあたる小網代の森、久田、桜ヶ丘、葛葉緑地の4団体に対して、トラスト緑地保全支援事業として会費や寄付金を財源に活動費を助成しました。
その他の取組
市町村の緑地等指定事業への助成、蟹田沢の保全
4 県民参加の森林づくり事業
森林とのふれあいを通じて森林の公益的機能や水源林としての大切さを実感できる機会を提供するため、森林づくりボランティア活動や森林インストラクターの養成などを行いました。
ボランティア活動の推進
森林ボランティア活動を企画運営するほか、各地域で活躍する団体の活動発表会や小中高校生及び企業団体の森林体験活動への指導者派遣や用具の貸し出しを行いました。
森林インストラクター活動
ボランティア活動の指導者的役割を担う神奈川県森林インストラクターの養成及び活動への講師派遣、ブラッシュアップ研修を行いました。
その他の取り組み
森林づくり普及啓発、成長の森の造成、街頭キャンペーン活動、水源林のつどいの開催等
5 緑の募金事業
緑の羽根募金として知られる、森林整備や緑化の推進のための募金活動です。街頭募金や各公共施設への募金箱設置、企業団体などの協力をお願いしました。
地域緑化の推進
学校緑化の支援や地域住民が自主的に行う植樹活動への助成、丹沢大山地域の保全支援等を行いました。
緑の少年団の活動支援
森林での体験学習活動、地域での社会奉仕活動、レクレーション活動等を行う「緑の少年団」の育成強化と活動支援を実施しました。
その他の取り組み
緑化運動・育樹運動コンクールの開催、竹林整備等支援、(公社)国土緑化推進機構等との協力事業等