「10月23日(土)第44回コリドー(緑の回廊)を丹沢から」に参加しました!
「緑の回廊」とは、国有林野事業の一環として、希少な野生生物の生育・生育地等を保護・管理する保護林を中心にネットワークを形成する「緑の回廊」を設定し、野生生物の移動経路を確保することで、より広範かつ効果的な森林生態系の保全を図ることとしています。北は「知床半島緑の回廊」から始まり、南の「大隅半島の緑の回廊」まで、日本列島には24の「緑の回廊」があります。
詳しくはこちらをご参照ください。 林野庁ホームページ 緑の回廊
神奈川県には「丹沢緑の回廊」が設定されています。丹沢自然保護協会では毎年春と秋に緑のコリドー活動として「植樹」が行われています。今年の春は雨で中止になりましたが、今回は見事な秋晴れの中、開催されました。
小林 優美(こばやし ゆうみ)さん (横浜市立南高校附属南中学校)
私は今回、初めて植樹活動に参加しました。丹沢を訪れたのも初めてで、自然の景色の美しさに圧倒されました。
大使として普及活動ができ、多くの人が関心を持ってくれたこと、森林保全の手伝いができたこと、とても嬉しかったです。
また、植樹活動には多くの人が参加しており、美しい自然は多くの人の努力によって守られているのだなと実感しました。そして、もっと多くの人に森林保全への関心を寄せてもらえれば、守られる森林も増えていくと思いました。
今回の経験を活かして、森林保全の大切さを伝え興味を持ってくれる人を増やしていけるよう頑張っていきたいです。
≪写真:ここにヤマザクラを植樹しました。≫
かながわ緑の大使の一日を追って
バスで植樹に向かわれる皆様を丹沢自然保護協会のスタッフの方と一緒にお迎えします。すがすがしい朝、多くの人が笑顔で集まりました。
≪写真 参加者の皆さまをお迎えする小林さんと丹沢自然保護協会のスタッフの皆さん≫
春の丹沢行きを楽しみにしていた五百蔵さんと小林さんでしたが、残念ながら春は中止。今回は小林さん一人の参加ですが、五百蔵さんの分まで頑張る、と頼もしい中学3年生です。
秦野駅周辺からバスで現地へ向かう参加者の皆さんをお迎えしました。今回は300人を超える参加申込があったそうです。受付では、丹沢自然保護協会が行っている「森の学校」に参加した中学生や昆虫や山登りの好きな高校生にも出会いました。
丹沢自然保護協会では「空に鳥 森に獣 川に魚」のいる自然が自然であるという当たり前のことが、人がいきていくために、特に子ども達にとって大切なものだという信念のもと、活動が続いています。今回の植樹に際し、理事長の中村さんは「かながわ緑の大使」の訪問を楽しみにしてくれました。
少し肌寒い丹沢の菩提峠でしたが、集まった方たちの熱気があふれる中、小林さんは財団のリーフレット等を一生懸命配布してくれました。
植樹を行うため、斜面を登り、苗木などが植わっていないところを探します。鎌で草を刈り、苗木を植えるため、鍬(クワ)を使い土を掘り起こします。小林さんは鎌を持つのも、鍬(クワ)を扱うのも初めて。熟練した職員が扱い方を丁寧に指導します。作業が斜面地にて、慎重に作業を行い、3本の苗木を植樹しました。「いつか、この場所に来た時に大きく育った『ヤマザクラ』を見られたらいいな」と小林さん。植樹した苗木にオレンジのテープを巻き付けます。一年後、苗木は1~2mの高さになっているでしょうか。植えた苗木にかけた土を力いっぱい踏みしめながら、大きく育って欲しいと願っていました。
作業を終えて下に降りると、神奈川県自然環境保全センターの小林所長とお会いしました。今年の8月にかながわ緑の大使二人が研修に伺う予定でしたが、緊急事態宣言発出のため、伺うことができませんでした。来年は新しい大使と一緒に是非、来年はお伺いできればとお願いし、菩提峠を後にしました。