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「2022かながわ緑の大使」研修会報告

もりりんと一緒に!

「2022 かながわ緑の大使」研修報告

in 秦野ガス・ネイチャーパークくずは

 

ゴールデンウィークの5月3日(火・祝)、五月晴れの中、新緑の清々しさを感じながら「2022かながわ緑の大使」の8名は秦野駅から「弘法の清水」、「まほろば大橋」、「曽屋水道記念公園」、「曽屋神社」を巡り秦野市と水との歴史を学びながら散策した後、「秦野ガス・ネイチャーパークくずは」で研修を行いました。

くずはの家では高橋孝洋所長を始め、スタッフの方々、秦野市環境産業部環境共生課 谷課長、そして、くずはの広場に住む森の妖精「もりりん」が大使たちを温かく迎えてくれました。

大きなクスノキがある「くすのき広場」で高橋所長から葛葉峡谷の成り立ち、秦野市と水との歴史、くずはの広場で起きている外来種問題など、様々なことを学びました。座学の後、ゴールデンウィークの特別イベントである「ウォークラリー」に参加し、13箇所に設置された観察板の問題を解きながら、自然への造詣を深めていった大使たち。

また、ウォークラリーの後は、2班に分かれ交互に、1班は高橋所長から自然の中で遊べるネイチャーゲームを伝授してもらい、もう1班はくずはの広場を訪れている方々に紙製飲料容器「カートカン※」に入ったアップル&キャロットジュースをお配りし、喉を潤してもらうとともに、国産材が使用され、地球温暖化防止に貢献できる飲料容器を紹介しました。

研修会に参加した大使の感想は次のとおりです。

請川(うけがわ)まりあさん  (自修館中等教育学校5年⦅高校2年⦆)

令和4年5月3日(火・祝)に秦野ガス・ネイチャーパークくずはで行われた「2022かながわ緑の大使研修会」に参加しました。緑の大使として初めての全体で行われた研修会でした。

研修会に参加して1番感じたのは伝統の大切さです。

まず、くずはの家に行く前に、私たちは秦野市の名水の地を巡り、その中で「弘法の清水」と言うところを訪れました。そこでは湧水が出ており、この水は「全国名水100選」に選定されているそうです。こんなきれいな水が流れてくるのも昔から自然が整備されて、良く保たれているおかげだと感じました。

この葛葉緑地は住宅地の中にあるのですが、緑地内はたくさんの木や花など豊かな自然がありました。

「くずはの家」は秦野市が自然について学び、ふれあう施設として設立。また、葛葉緑地はかながわのナショナル・トラスト運動による第1号緑地だそうです。敷地内には断層があり、自然が溢れていて神秘的でした。住宅地にならず、こうして緑地として保全され残っているのは、くずはの家の職員の方やボランティアの人たち、トラスト会員や保全活動に賛同してくれた多くの方による取り組みのおかげです。

私も緑の大使として、秦野や神奈川のみどりを大切にしたいと思いました。

この研修会を通じて、自然というのは、伝統があり、人から人へと受け継がれてくことによって守られてきたと感じました。私も受け継ぐ一人として、自然を大切にし、多くの人にかながわの緑地保全の取り組みを知らせていけるように頑張りたいです。

請川

長本 吏央(ながもと りお)さん (広尾学園高等学校2年)

長本

令和4年5月3日(火・祝)、私たちは「かながわ緑の大使」として、秦野市の葛葉緑地で研修を行いました。

秦野市は、北に丹沢山地、南に渋沢丘陵がある盆地で、その地形が天然の地下ダムを形成しています。その地下水の総量は、芦ノ湖の約4倍になるというのを聞き、驚きました。市内には名水百選と言われる秦野盆地湧水群が点在しています。特に有名な湧水の「弘法の清水」を訪れました。水に困っている娘から水を恵んでもらった弘法大師が、杖で地面を突くと水が湧き出たという伝説がある名所だそうです。丹沢の山の雨水が7~8年かかってこの地に届き、ミネラルが溶け込んだ美味しい湧水になるそうで、付近の住民の方が水を汲みに来られていて、天然水を味わうことができる環境を羨ましいと思いました。

市街地を抜けて、葛葉緑地に一歩足を踏み入れた途端、青々とした美しい緑の異空間が現れ、鳥達のさえずりや川のせせらぎの音が聞こえ、今まで吸ってきた空気さえもが違って感じる程でした。蛇行して流れる葛葉川に沿った面積約17haの緑地はかながわのナショナル・トラスト第1号に指定され、積極的に保全しているそうです。

中心にある「くすのき広場」周辺に着くと高橋所長から「葛葉峡谷」の地層について説明がありました。約5万年前、秦野断層の活動で、上流側の傾斜がゆるくなり、蛇行し始め、川床が削られました。川床は元の流れの傾斜になるまで削られ、高い崖をもつ葛葉峡谷になったそうです。標高差は30mもあり、断層がとてもわかりやすく、地層観察ができます。地学の資料集でみたような地層を、実際に自分の眼で確認することができました。地層だけではなく、大昔箱根が噴火した際のパミスという軽石なども見れて、貴重な経験をしました。

その後、大使が3組に分かれてウォークラリーを楽しみました。「くすのき広場」の植物や生物についての豆知識などのクイズをして学びました。

今回の研修で、秦野市の水巡りや葛葉緑地の自然に触れ合い、大変勉強になりました。なかなか会えない大使8人との交流会も出来ました。葛葉緑地のようなかながわのみどりを守り育てることの大切さを強く感じ、保全運動を推進していきたいと思いました。

井上 万侑加(いのうえ まゆか)さん  (洗足学園高等学校1年生)

私は、秦野で行われた「2022かながわ緑の大使研修会」に行き、沢山の驚きと発見がありました。

一つ目は、秦野の人達の行動力の高さです。

コレラが流行し、水に関する衛生状態を考慮しなければならなくなった時に、当時裕福とは言えなかった住民達が率先して市街地までトンネルを引き、全国で3番目、陶器で作られた水道としては全国初である秦野水道の完成秘話を聞いたときに、彼らの行動力の高さに驚愕しました。いくら衛生状態を改善しなければならないことになったとしても住民達自ら県に申請し、水道を作ることはなかなかできないのではないか、と思いました。

二つ目は、秦野の地形についてです。

河川の蛇行によってくねくねと曲がった地形の盆地が出来たり、断層があることを伺い、面白い地形だなと感じました。実際に断層をみると分かりやすく、地層の勉強にもなりました。

また、地下に、神奈川県で一番大きい湖である芦ノ湖の4倍もの体積の水があると聞き、スケールの大きさに驚きました。

三つ目は植物など自然を使った遊びについてです。

主に草笛の吹き方について教えていただきました。空気の入れ方が難しく、吹くことができなかったけれど、練習して吹けるようになろうと思いました。

この研修で学んだことを大使の活動で活かしていけるように頑張ります。

井上

小林 優美(こばやし ゆうみ)さん (横浜市立南高等学校1年)

小林

今回の研修で、緑地によって守られている豊かな水源と緑地について学べました。また、緑地について学ぶこと、触れあうことで改めて緑地の大切さを感じました。「くずはの広場」ではウォークラリーなどの自然と楽しく触れ、学べる工夫があり、そのような工夫も緑地の保全に繋がると思いました。これからも緑地について学ぶこと、触れることを大切にしたいです。そして緑の大使としてそのことを発信していくことも大切にしたいと思います。

松本 梨咲(まつもと りさ)さん(洗足学園高等学校1年)

とてもたくさんの事を学べた研修でした。

「キレイな地下水」は人間が汚さないよう工夫しないと長続きしないこと、また、秦野の地下水には長い歴史があること、葛葉緑地がある地形等を学べました。

特に印象に残っているのは、たくさんの湧水を汲める場所があり、実際に日常生活で使っている方がいたことです。

私はこれまであまり湧水を身近に思っていなかったのですが、「弘法の清水」の説明を受けている最中、地域の方が湧水を汲みに来られ、2Lペットボトルに3本程汲んでいかれるのを見て、湧水というのはその地域の方々の生活と深くかかわっている事を実感しました。

自分が住んでいる地域には湧水はあるのか、調べてみたいです。

松本

宮田 満帆(みやた まほ)さん  (神奈川県立神奈川総合高等学校1年生)

宮田満帆

神奈川県西部にある、水と緑の街・秦野。秦野市の「秦野ガス・ネイチャーパークくずは」で見たたくさんの植物の中で、見分けられるとちょっとかっこいいものを紹介します。

この2つの花が何かわかりますか?

答えは、左が「ハルジオン」、右が「ヒメジョオン」です。

一見同じ花ですが、茎と葉の付き方を観察すると見分けられます。ハルジオンの茎は中が空洞ですが、ヒメジョオンは中身が詰まっています。これは切ってみないと分かりにくいですね。葉の付き方としては、ハルジオンの葉は茎に抱きつくようについているのに対し、ヒメジョオンの葉は茎にまっすぐ付いています。

…こんなこと知らなくても、別に困ることはありません。ですが、そこに咲いているセイヨウタンポポが食用として日本に来たものだとか、ソメイヨシノは実はクローンだとか、頭のすみっこにあるだけで、道を歩くのが少し楽しくなると思いませんか?

これからも身近な自然に五感と心を向けていきたいと思います。

伊茂治 龍慶(いもじ りゅうけい)さん (渋谷教育学園 渋谷中学校3年)

こんにちは。僕はかながわトラストみどり財団のかながわ緑の大使の伊茂治龍慶です。

今回僕達は秦野市にある「秦野ガス・ネイチャーパークくずは」にお邪魔させていただきました。

そこで、僕が感じたことを体験を含めて紹介します。

まず、着いて最初に思ったことは「森に入ったのかな?」でした。そう思ってしまうほど穏やかな澄んだ空気が敷地内を占めていました。

次に僕達は、敷地にある公園のようなところ(くすのき広場)で葛葉緑地についての説明を受けました。

葛葉緑地は5万年ぐらい前に断層の影響で川下が隆起してしまい、水が少しでも低い方へと行こうとしたため蛇行した峡谷ができました。

僕はこのような地形があることを初めて知り、とても驚きました。

また、葛葉緑地で開催されていたウォークラリーに参加したのですが、涼しい川・綺麗な断層・ほたるの里など、自然を全身で感じるところに観察板が組み込まれており、とてもリラックスする事ができました。

最後に、くずはの家の高橋所長が草笛について色々教えてくださり、そのお蔭で僕は草笛を拭けるようになり、とても楽しめました。

より沢山の皆さんにこの葛葉緑地を知っていただきたいです。

伊茂治

柏木 悠杏(かしわぎ ゆあん)さん (自修館中等教育学校3年)

柏木

私は今回、秦野市の住宅地の中にある「秦野ガス・ネイチャーパークくずは」に行きました。まず、高橋所長から葛葉緑地や峡谷の説明がありました。模型図を使いながら峡谷ができた歴史等を分かりやすく教えてくれました。

最近、こちらでは外来種のカマキリが入ってきて、従来生息しているカマキリが少なくなってしまったそうです。生態系を守る必要性も教えてもらいました。

座学の後はウォークラリーを楽しみました。くずはの広場に13個の観察板があり、3綴りの観察板の最後の板にキーワードが隠されています。隠されたキーワードを集めると一つの言葉になるというウォークラリーです。

観察板には自分が知らなかったことや、知っていると思っていたけれど、実は違っていたものなど、様々な問題が書いてありました。中でも「ほたるの里」にあった観察板の問題は難しかったです。

印象に残った場所は川沿いにある露頭がとても綺麗で素晴らしかったので、写真を撮りました。

帰りはとても疲れていたため、駅までバスで帰りました。大使のみんなと写真を交換し、とても良い研修でした。

 

自然を堪能した一日でした!くずはの家の高橋所長を始め、皆さまにお世話になりました!ありがとうございました!

弘法の清水
弘法の清水
曽屋神社
曽屋神社
くずはの家 高橋所長
くずはの家 高橋所長
くすのき広場で研修
くすのき広場で研修
ウォークラリー
ウォークラリー
もりりんと一緒に!
もりりんと一緒に!
カート缶を配布中
カート缶を配布中
野外で遊ぼう!
野外で遊ぼう!
葛葉での活動
くずはの家

よく歩き、よく学んだ一日でした。

「まほろば大橋」では日本各地の石が敷石として使われており、神奈川県は「本小松石」、「根府川石」がありました。曽屋神社では「妹背石」と呼ばれる大きな小松石を見学しました。

これから大使たちは個別に活動することが多くなりますが、今日の研修は始まりに過ぎず、各大使の興味や関心がある分野で沢山学んでほしいと思います。

 

※カートカンについては、コチラ

森を育む紙製飲料容器普及啓発協議会(もりかみ協議会)

大使たちにファンレターが届きました!応援、ありがとうございます。
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