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曽我丘陵で梅林からの眺望を楽しむ

HP0215

「曽我丘陵で梅林からの眺望を楽しむ」の詳細

日時2024年02月15日(木)
09:30~15:00
場所

集 合 JR御殿場線下曽我駅改札前 9:30

行 程 下曽我駅→中河原梅林→宗我神社→城前寺→別所梅林(昼食)→法蓮寺→原梅林→梅の里センター→下曽我駅

自然観察会

※下曽我駅は、JR東海のTOICAエリアです。PASMO/SuicaとTOICAをまたがって利用することはできません。東海道線を利用して、国府津駅経由で下曽我駅にいらっしゃる場合は、乗車駅で下曽我駅までの乗車券を購入してください。(駅員対応による払戻精算に時間がかかりますので、くれぐれもご注意願います。)

▼集 合JR御殿場線下曽我駅改札前 9:30
▼解 散下曽我駅 15:00
▼行 程下曽我駅→中河原梅林→宗我神社→城前寺→別所梅林(昼食)→法蓮寺→原梅林→梅の里センター→下曽我駅
▼講 師NPO法人全国森林インストラクター神奈川会
▼定 員30人(抽選)
▼参加費会員 無料
一般2,000円
学生1,000円
※現地までの交通費は各自負担です。
▼雨天時原則として小雨天実施です。コース等の変更をする場合があります。当財団ツイッターでも、開催状況をお知らせしています。
財団公式ツイッター
▼持ち物等歩きやすい靴、帽子、昼食、敷物、水筒、筆記用具、雨具
▼申込方法【申込受付】受付終了
①参加希望日と行事名
②代表者氏名・住所・電話番号
③会員の方は会員番号
④メール申し込みのかたはメールアドレス
⑤同伴者氏名・住所・電話番号・会員の方は会員番号
①~⑤ご記入のうえ、メール/FAX/はがき/イベントフォームにてお申し込みください。
〒220-0073
横浜市西区岡野2-12-20
(公財)かながわトラストみどり財団
みどり企画課
※FAX:045-412-2300
※メール:midori@ktm.or.jp
▼問合せ先(公財)かながわトラストみどり財団
※電話:045-412-2525
▼概 要曽我兄弟の史跡・古刹を巡り曽我梅林の観梅と眺望を楽しみましょう。

「自然観察会 曽我丘陵で梅林からの眺望を楽しむ」活動報告書

「今日が見頃の曽我梅林。曽我兄弟の息づく街並み」

異常気象では?と疑いたくなる如月晴天のもと、途中、上着を脱がなくてはいられない陽気の中、今日が見頃とばかりにウメは咲き誇っていました。

1時間に2本程度の本数しか走っていないJR御殿場線下曽我駅に降り立つと、枝垂れ梅と「奇祭 曽我の笠焼まつり」の案内板を発見。「曽我の笠焼まつり」とは傘を燃やして松明の替りにした「曽我兄弟」の仇討に由来するまつりとのこと。日本三大仇討の一つとされている「曽我兄弟」は、下曽我のいたるところで痕跡等を見ることができます。兄の十郎祐成(すけなり)は色白で優しく文才に秀でており、弟の五郎時致(ときむね)は力持ちで武芸に秀でていたそうですが、父の仇討を果たした後、兄は22歳、弟は20歳で早世します。歌舞伎「曽我兄弟」が人気演目である、というのも納得です。駅の近くのお店では十郎のイラスト看板の他、歴史を感じさせられる「五郎餅」と書かれた看板などを見ることができました。

かながわの景勝50選の「曽我梅林」は、曽我別所梅林、中河原梅林、曽我原梅林からなり、約35,000本のウメが植えられています。主な栽培品種としては、梅干し用の「十郎」、梅酒用の「白加賀」、梅干・梅酒兼用の「杉田」等があり、その生産量は約380~400トンとのこと。食用ウメの生産日本一は和歌山県ですが、2021年、神奈川県は5位にランクインしています。

「江戸時代は横浜の杉田梅林が有名で、こちらの杉田という品種はその杉田梅林から持ち込まれたものです」というインストラクターの説明に「杉田梅林について聞いたことがある!」、「横浜から小田原の地に「杉田」という名前のウメが根付いているんですね」という参加者の声を聞きました。

「桜散る、牡丹崩れる、椿落ちる…梅は?」

中河原梅林から曽我兄弟が「十人力」を授けられた「力不動尊」がある瑞雲寺へ向かいます。瑞雲寺の寺内入口左にある梅林は「自修学校校舎(現 自修学館 伊勢原市)」の跡地だとか。瑞雲寺から宗我神社の間では、多くのヤドリギを発見。インストラクターから見せてもらったヤドリギの実を見ると、粘着質の糸を引いており、ヤドリギが樹上で発芽する仕組みを学びました。ヤドリギの近くにはキレンジャクかヒレンジャクがいる、ということでしたので、目を凝らすとそれらしい鳥を発見。残念ながらどちらかわかりませんでしたが、その名のとおり、尾羽の先が緋色であればヒレンジャク、黄色であればキレンジャクだそうです。

その後、ご利益があると言われる「五郎の踏み石」、城前寺(曽我兄弟の墓)、太宰治の「斜陽」のモデルになった雄山荘跡地を巡り、曽我別所梅林で昼食を取り、曽我兄弟の母である満江御前の墓所、戦国時代に背中が焼けてしまった行基作と呼ばれる薬師如来をまつる「焼薬師」等をインストラクターの解説付きで、とても贅沢な気分でまわることができました。なかには、「私はすぐに忘れちゃうから」と、インストラクターの説明をメモする参加者さんに、いくつになっても学ぶ大切さを教えてもらいました。

さて、インストラクターによると、古来日本人は言葉を巧みに使い、花の散り方を表現しているそうで、「サクラは散る、ツバキは落ちる、ボタンは崩れる、キクは舞う」というそうですが、「ウメはこぼれる」とのこと。

「風情があるわね」と感想を述べられた参加者さんに、思わずうなずきました。

梅一輪、一輪ほどの あたたかさ(服部蘭雪)

〈JR御殿場線下曽我駅に到着するまでの間、車窓から沢山のウメを見ることができました。〉

〈参加者には「撮り鉄」さんもいたようで、果てしない線路の写真を何枚も撮られていました。〉

〈中河原梅林〉

〈小田原市ゆるキャラ「梅丸(うめまる)」。特技は梅干しづくり、小田原ちょうちんづくりだだそうです。〉

〈モッコクの説明文〉

〈株立ち状のモッコクは珍しいそうです。〉

〈瑞雲寺の枝垂れ梅〉

〈カワヅザクラのピンク色や川辺のクレソンの黄緑色に、少し早い春の訪れを感じます。〉

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