「古都鎌倉 秋の緑と歴史探訪(まんだら堂とその周辺を訪ねて)」の詳細
日時 | 2022年11月5日(土) 12:30・13:00〜16:00 |
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場所 | 集 合 JR鎌倉駅東口改札前12:30または長勝寺門前13:00 行 程 鎌倉駅~バス~長勝寺門前→長勝寺(法華堂参拝)→銚子井戸→日蓮乞い水→名越切通→まんだら堂やぐら群→お猿畠の大切岸→バス停「緑ヶ丘入口」(解散) |
歴史見学
※当日はマスクの着用と検温の報告をお願いします。なお、新型コロナウィルス感染症拡大防止対策により急な中止・変更がありますことをご承知おきください。
▼集 合 | JR鎌倉駅東口改札前 12:30または 長勝寺門前13:00 |
▼解 散 | 「緑ヶ丘入口」バス停 16:00 |
▼行 程 | 鎌倉駅~バス~長勝寺門前→長勝寺(法華堂参拝)→銚子井戸→日蓮乞い水→名越切通→まんだら堂やぐら群→お猿畠の大切岸→バス停「緑ヶ丘入口」(解散) |
▼共 催 | (公財)鎌倉風致保存会 |
▼講 師 | 元鎌倉女子大教授 八幡義信氏 |
▼定 員 | 10人(抽選) |
▼参加費 | 会員 無料 一般・学生500円 ※現地までの交通費及び行程途中のバス代は各自負担です。 |
▼雨天時 | 原則として雨天実施です。コース等の変更をする場合があります。 当財団ツイッターでも、開催状況をお知らせしています。 財団公式ツイッター |
▼持ち物等 | 歩きやすい靴、帽子、水筒、筆記用具、雨具 |
▼申込方法 | 【申込受付】申込受付終了 ①参加希望日と行事名 ②代表者氏名・住所・電話番号 ③会員の方は会員番号 ④メール申し込みのかたはメールアドレス ⑤同伴者氏名・住所・電話番号・会員の方は会員番号 ①~⑤ご記入のうえ、メール/FAX/はがき/イベントフォームにてお申し込みください。 〒220-0073 横浜市西区岡野2-12-20 (公財)かながわトラストみどり財団 みどり企画課 ※FAX:045-412-2300 ※メール:midori@ktm.or.jp 問合せ先 (公財)かながわトラストみどり財団 ※電話:045-412-2525 |
▼概 要 | 長勝寺から国指定史跡名越切通を経て中世鎌倉特有の遺構、まんだら堂へ向かいます。 |
「歴史探訪 古都鎌倉 秋の緑と歴史探訪(まんだら堂とその周辺を訪ねて)」活動報告書
鎌倉武士が通った名越切通、古(いにしえ)に思いを馳せて
「古都鎌倉 秋の緑と歴史探訪」
大河ドラマの影響でしょうか。鎌倉駅は相変わらず多くの人々が行きかう中、七五三の晴れ着を着たお子さんとご家族の嬉しそうな姿を目にしながら、駅からバスで移動しました。
◆長勝寺 鎌倉市材木座に所在する日蓮宗寺院
本日の歴史探訪スタートは長勝寺から。こちらは妙法寺や安国論寺と同様に日蓮上人が鎌倉で最初に小庵を結んだ場所と伝えられています。山門を入り、左手には神奈川県の指定文化財である法華堂があり、右手境内には迫力のある「日蓮上人辻説法大銅像」を見ることができます。講師の八幡義信先生から「この銅像は髙村光雲作の像ですが、光雲は上野の西郷隆盛像も作った人です」とのこと。解説に思わず納得。法華堂の他、客殿、尊神堂、竜神堂、石井稲荷社、鐘楼など建物もさることながら、寺院の樹木のすばらしさにも目を奪われました。また、長勝寺は昭和56年(1981年)の日蓮上人700年遠忌記念の大事業として、寺内整備を兼ねた大規模な遺跡調査を行ったところ、中世鎌倉の多くの人骨から、当時は土葬であり、栄養不足や歯の摩耗など、厳しい生活環境であった事がわかったそうです。
◆銚子の井・日蓮乞い水
長勝寺を後にし、少し先に進むと鎌倉十井の一つ、「銚子の井(石の井)」があります。井戸の全体の形は長い柄の銚子をかたどって、石蓋は六枚の花弁に似た形だそうですが、今ではすっかり埋もれて長柄には見えず、石蓋は見た目にも動かすのが大変そうな重量感がありました。
更に数十メートル先に日蓮乞い水。日蓮上人が安房国(現在の千葉南部)から鎌倉に来た時、この地で清水を求め、杖を突きさしたところ、にわかに水が湧き出たそうです。この話、秦野市の「弘法の清水」に似ていると思われた方は財団のHP通!
◆国指定史跡・名越切通とお猿畠の大切岸
鎌倉七切通の一つである名越切通は鎌倉と三浦半島を結ぶ重要な交通路。狭く険しい道のりを歩きます。後ろを振り返ると、つづら折りの道から、いにしえの武士の足音が聞こえてきそうな雰囲気。
さて、まんだら堂やぐら群とは、切通、切岸、葬送の地という二重遺跡群を指します。「やぐら」とはお墓を指し、こちらには150以上の横穴式の納骨窟を見ることができます。参加者の方から、「私が子どもの頃だから、もう何十年も前なんだけど、こちらにお坊さんさんみたいな人が庵(いおり)を結んでいてね、その人がアジサイを育てていたのだけど、本当に見事だったのよ。今は庵もアジサイも跡形ないけと、私の背丈より大きかったの。」と昔話を伺い、鎌倉にお住まいだった方も相槌を打たれていました。
側でその話を聞いていた方が、指をさすので見ると、背丈ほどの大きな枯れたアジサイの姿を発見。年月を経ても、思い出も植物も生き続けているのだな、と感慨深いものがありました。
最後の訪問地、「お猿畠の大切岸」。その不思議な地名に、お猿が沢山いるのかと思ったのは、私だけではないはず。鎌倉時代、仏教界の異端児と迫害された日蓮が、焼き討ちにあった際、三匹の白猿(山王権現の化身)が日蓮を導き岩窟に導いたとの伝承に由来しているとか。
改めて「鎌倉には歴史が息づいている」と思った歴史探訪でした。
<日蓮宗寺院 長勝寺。法華堂へ向かいます。>
<髙村光雲作、日蓮像>
<銚子井戸の碑を左に曲がると石蓋に覆われた井戸があります。>
<日蓮乞い水>
<まんだら堂やぐら群>
<講師の八幡義信先生>
<名越切通>
<お猿畠の大切岸>