「【森林探訪】多摩よこやま道と黒川の緑地を巡る」の詳細
日時 | 2022年04月17日(日) 9:00〜13:00 |
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場所 | 集 合 小田急線はるひ野駅南口改札前 9:00 行 程 はるひ野駅→多摩よこやま道→黒川よこみね緑地→黒川駅 |
森林探訪
【共催・申込先】NPO法人かながわ森林インストラクターの会
※当日はマスクの着用と検温の報告をお願いします。なお、新型コロナウィルス感染症拡大防止対策により急な中止・変更がありますことをご承知おきください。
▼集 合 | 小田急線はるひ野駅南口改札前9:00 |
▼解 散 | 黒川駅 13:00 |
▼行 程 | はるひ野駅→多摩よこやま道→黒川よこみね緑地→黒川駅 |
▼共 催 | NPO法人かながわ森林インストラクターの会 |
▼講 師 | NPO法人かながわ森林インストラクターの会 |
▼定 員 | 50人 |
▼参加費 | 会員 500円 一般 1,000円 ※現地までの交通費は各自負担です。 感染症対策の一環として、お釣りがないように参加費をご持参ください。 |
▼雨天時 | 原則として雨天実施です。コース等の変更をする場合があります。 財団公式ツイッター |
▼持ち物等 | 長袖、長ズボン、歩きやすい靴、帽子、筆記用具、雨具、水筒 |
▼申込方法 | 【申込先】〈往復ハガキまたはメール〉 〒243-0018 厚木市中町2-13-14 サンシャインビル604号 NPO法人かながわ森林インストラクターの会 自然観察部会 森林探訪名、開催日、参加者全員の住所、氏名、年齢、電話番号、トラスト会員の方は会員番号を記入し、往復ハガキ、またはメールで。 ※メール:kanagawa_shizenkansatu@yahoo.co.jp 自動返信は行われません。追ってご連絡させていただきますので、何かございましたら担当までご連絡願います。 問合せ先 担当:赤崎 ※電話:090-6150-6173 |
▼申込締切日 | 2022年4月10日必着 受付終了 |
▼概 要 | 万葉集の一首に「多摩の横山」と詠まれ、新日本歩く道紀行100選「歴史の道」に認定された地を散策します。 |
「森林探訪 多摩よこやま道と黒川の緑地を巡る」活動報告書
曇り空ではありましたが、途中陽が差し、新緑が映える中での森林探訪でした。
駅前でオリエンテーションを行い、各班に分かれ、簡単な自己紹介とストレッチを行った後、多摩よこやまの道へ向かいます。遊歩道に入るとツツジやシバザクラが艶やかな色で迎えてくれました。
黒川はるひ野の「黒川」の由来は、川の水が澄んで川底が黒く見えたためと言われており、かつては「黒川炭」と呼ばれる良質な炭が作られていたそうです。多摩丘陵は薪炭林として維持管理されていた半自然の雑木林ですから、クヌギやコナラなどの落葉樹が多く植えられています。また、人の手が入っていることから「萌芽更新」(切株から自然に伸びてくる新しい枝を生かし、この枝を選抜しながら株立ちの樹木に成長させる方法)が行われた樹木を見ることができました。「萌芽更新」は切株を使いますが、「根株移植」という根元から伐採した樹木を掘りとって移植し、そこで新しい枝を出させ、幹を形成させるという新しい工法も紹介されていました。先人達は「萌芽更新」を行うことで、里山の若返りを図り、その伝統技術を応用して「根株移植」が生まれたそうです。
ニガイチゴ、サルトリイバラ、ジゴクノカマノフタ、ナルコユリ、ジュウニヒトエ、フデリンドウ、オランダガラシなど可憐な野草の花を見ながら散策を続けます。足元を注意深く見ていないとわからない場所に「タマノカンアオイ」が咲いていました。こちらは神奈川県の絶滅危惧種Ⅱに指定されている貴重な植物。いつまでも咲き続けて欲しいものです。その他、ハリギリやクロモジを紹介していただきながら「防人・見返りの峠道」へ。防人の妻の詠んだ「赤駒を山野に放し捕りかにて多摩の横山徒歩ゆか遣らむ(赤馬を山に放して捕まえられず、夫に多摩の横山を歩かせてしまうのか)」が万葉集に収められたことからこの地を「よこやま」と呼ぶようになったそうです。いにしえの昔からこちらの古道は人々に利用されており、晴れていれば富士山ほか、丹沢や秩父連峰の山並みを見ることができるとのことでした。
多摩丘陵パノラマの丘から黒川谷戸に向かう途中、勢いよく咲いているウワミズザクラやオニタビラコ(春の七草ホトケノザ)の群生、樹齢300~400年の桜の木を見学しながら黒川の地を後にしました。
<はるひ野駅南口改札でオリエンテーション>
<芝桜が参加者の目を楽しませてくれました。>
<サクラは終わっていましたが、多摩丘陵さくらの広場では、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ウワミズザクラの他、野生の桜であるオオシマザクラ、イヌザクラ、マメザクラ、ヤブザクラ、ホシザクラが楽しめるそうです。>
<薬効があり、地獄へ行く釜に蓋をするほどの効き目があるということから「ジゴクノカマノフタ」との異名を持つキランソウ。弘法大師もその薬効を広めたことから「弘法草」とも言われます。>
<ヤマガラ>
<神奈川県絶滅危惧種Ⅱ類「タマノカンアオイ」>
<満開のウワミズザクラを楽しむことができました。>
<「防人見返りの峠」からの展望。天気が良ければ富士山や丹沢、秩父連峰の山並み、狭山丘陵も見られるそうです。>