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松田山ハーブガーデンで自然観察

18松田山ハーブガーデン

「松田山ハーブガーデンで自然観察」の詳細

日時2022年01月21日(金)
9:00~12:30
場所

集 合 JR松田駅南口改札前 9:00 (小田急線新松田駅北口改札側)

行 程 松田駅南口改札前→松田山ハーブガーデン→自然館→中澤酒造→松田駅

自然観察会

※当日はマスクの着用と検温の報告をお願いします。なお、新型コロナウィルス感染症拡大防止対策により、急な中止・行程変更がありますことをご承知おきください。

▼集 合JR線松田駅南口改札前 9:00 (小田急線新松田駅北口改札側)
▼解 散松田駅 12:30
▼行 程松田駅南口改札前→松田山ハーブガーデン→自然館→中澤酒造→松田駅
▼講 師森林セラピーガイド 猪坂華英氏/松田町立自然館
▼定 員20(抽選)
▼参加費会員 無料
一般2,000円
学生1,000円
※現地までの交通費は各自負担です。
▼雨天時原則として小雨天実施です。コース等の変更をする場合があります。当財団ツイッターでも、開催状況をお知らせしています。
財団公式ツイッター
▼持ち物等歩きやすい靴、帽子、水筒、筆記用具、雨具
▼申込方法【申込受付】受付終了
①参加希望日と行事名
②代表者氏名・住所・電話番号
③会員の方は会員番号
④メール申し込みのかたはメールアドレス
⑤同伴者氏名・住所・電話番号・会員の方は会員番号
①~⑤ご記入のうえ、メール/FAX/はがき/イベントフォームにてお申し込みください。
〒220-0073
横浜市西区岡野2-12-20
(公財)かながわトラストみどり財団
みどり企画課
※FAX:045-412-2300
※メール:midori@ktm.or.jp
▼問合せ先(公財)かながわトラストみどり財団
※電話:045-412-2525
▼概 要松田町のロウバイが咲き誇るこの季節、町の自然を堪能しましょう。

「自然観察会 松田山ハーブガーデンで自然観察」活動報告書

冬の寒さを予想していましたが、風もなく、心地よい日差しを浴びながら松田山ハーブガーデンへ向かいます。途中、松田駅北口改札近くのポケットパークでオリエンテーションを行い、本日の行程や配布資料の説明、手指の消毒、感染症予防について協力のお願いをしました。

ポケットパークには真珠王と呼ばれた御木本幸吉氏が二宮尊徳の偉業を偲んで建てた石碑があります。御木本氏は私財を投じて尊徳翁の生家や生誕の地の保存に努めたとのこと。小田原市栢山生まれの二宮尊徳の石碑が松田町にある理由は、当時、松田町が尊徳生誕の地への出発点だったそうです。

ちなみに、ポケットパークにある二宮金次郎像は薪を担いで本を読むスタイルですが、最近の二宮金次郎像は薪を置いて座って本を読むスタイルが多いそうです。これも時代の流れでしょうか。

松田山ハーブガーデン入口で二班に分かれ、自然館とハーブ園に分かれました。

自然館では渡邊館長を始め、スタッフの皆さんが前日から予行演習を繰り返して、本日私たちを迎えてくれました。松田町の地形や地質、植物、昆虫類、鳥類、動物についてそれぞれのスタッフの方より説明を受けました。予定していた時間があっという間に過ぎてしまいましたが、参加者からも「もっと聞いていたい。また自然館に来ないと。」という感想を頂きました。松田山のカワヅザクラやハルメキ(あしがらざくら)、ネモフィラやコキアは有名ですが、樹木園に咲く三角ネギ(アリウム・トリクエトラム)を教えてくれました。こちらの植物はネギの食感に、ニンニクに似た香りをもつ繁殖力の強い植物。自然館では、シェフを迎えて「アリウム・T祭」を開催し、地元の方と採取や調理方法を学ばれたそうです。

また、自然館近辺では、日本昆虫学会が選んだ国蝶「オオムラサキ」や国の天然記念物のヤマネに出会えたとのこと。大変貴重な出会いは地元紙のニュースにも取り上げられ、なかでも神奈川県絶滅危惧Ⅱ類のヤマネは、天然林でしか生息できない小さな生き物。森林がダメージを受けると姿を消してしまうことをより多くの人に知って欲しいと、自然館のスタッフさん6人が「いのちの森のヤマネちゃん」という本にまとめ、自費出版されたそうです。松田山の自然を守り育てるお話を沢山伺いました。

次にハーブ園で森林セラピーガイドの猪坂華英さんから、ハーブについて教えていただきました。冬はハーブがあまりない季節ですが、ハーブガーデンには何種類ものハーブがあり、なじみ深いものから、聞いたことのないハーブまで、その効能や使用方法などを分かりやすく解説していただきました。教えていただいたハーブは、ティツリー、ミント類、セージ、ラベンダー、ローズマリー(マンネンロウ)、カモミール(カミツレ)、ローリエ(月桂樹)、マートル(ギンバイカ)、フェンネル、タイム、レモングラス、マーレイン等々。

セージの中で広く使用されているコモンセージは防腐・殺菌・抗菌作用があり、ヨーロッパのことわざに「庭にセージのある家は病人が出ない」、アラビアのことわざに「庭にセージがあれば死なない」という医者いらずのハーブだそうです。殺菌力もさることながら、その風味はスパイスとして好まれ、ソーセージの語源になったという説もある、とのこと。

他にもラベンダーは梅雨を越すのが難しい植物で、梅雨がない北海道が生産地として適しているお話や、別名「海のしずく」と言われるローズマリーは、記憶や思い出の象徴のハーブと言われ、古代ギリシャでは、ローズマリーを耳に掛けたり、冠にして勉強する学生もいたとのこと。最近では認知症にも効果があるということで研究が進んでいるそうです。

沢山ハーブの効能を伺い、一同、次の訪問地、中澤酒造を見学しました。少人数にわかれて酒林(さかばやし)と呼ばれる杉玉を見学。酒林は新酒のできたサイン。スギを使う理由は、お酒の神様大神神社(おおみわじんじゃ)がある三輪山に自生する木である説や、酒樽やもろみを混ぜる櫂がスギ材で作られたという説もあります。

中澤酒造では、ボランティアの方が作った酒林が掲げられています。こちらの酒林にはあるこだわりがあり、なんと骨組みを全て竹で作っているそうです。通常は針金を使うそうですが、江戸時代に針金は使われなかっただろう、ということで、割いた竹を球体になるようしならせて骨組みを作るそうですが、この行程が大変難しいそうです。回を重ねるごとに上達されたようで、今年は余興で一升瓶をかたどったオブジェも作られたとか。玄関先で酒林と一升瓶オブジェが皆さんをお迎えしていました。

今回の自然観察会では、三密を避けるため、あまり人の来ない時期を狙っての開催でしたが、講師の皆様方のご尽力により、松田町の自然を充分に堪能することができました。

<松田山に到着すると、満開の菜の花がお出迎え。二月中旬には、河津桜が彩りを添えます。>

<自然館では渡邊館長を始め、スタッフ総出で松田町の自然について、お話いただきました。>

<2019年10月に自然館スタッフが偶然見つけた国指定天然記念物のヤマネ。自然館では同じ大きさのぬいぐるみがお待ちしています。>

<森林セラピーガイドの猪坂華英さんからハーブの歴史や小話、日常使いのハーブについて伺いました。>

<ボランティアさんが菜の花やハーブの植替えを行い、来場者の目を楽しませてくれます。>

<ハーブ館では松田町の名産がずらり。ハーブに関するグッズも多数あります。>

<松田山ハーブガーデンからみた富士山>

<中澤酒造では酒林(さかばやし)だけではなく、一升瓶をかたどった手作りオブジェもお出迎えしています。>

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