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秦野盆地の震生湖と湧水を巡る

hadano

「秦野盆地の震生湖と湧水を巡る」の詳細

日時2020年11月25日(水)
9:00~12:30
場所

集 合 小田急線秦野駅南口改札前 9:00

行 程 小田急線秦野駅南口改札前→バス→秦野総合高校前→震生湖→白笹神社→小藤川湧水→南公民館→今泉神社→今泉名水桜公園→太岳院→秦野駅

自然観察会

※当日はマスクの着用と検温の報告をお願いします。なお、新型コロナウィルス感染症拡大により、急な中止・行程変更がありますことをご承知おきください。

▼集 合小田急線秦野駅南口改札前 9:00
▼解 散12:30 秦野駅
▼行 程小田急線秦野駅南口改札前→バス→秦野総合高校前→震生湖→白笹神社→小藤川湧水→南公民館→今泉神社→今泉名水桜公園→太岳院→秦野駅
▼講 師NPO法人全国森林インストラクター神奈川会
▼定 員15人
▼参加費会員 無料
一般 2,000円
学生1,000円
※現地までの交通費、バス代は各自負担です。
▼雨天時原則として雨天実施です。コース等の変更をする場合があります。
当財団ツイッターでも、開催状況をお知らせしています。
財団公式ツイッター
▼持ち物等長袖、長ズボン、歩きやすい靴、帽子、筆記用具、雨具、水筒
▼申込方法【申込受付】 11月15日必着(定員に満たない時は先着順に変更)
①参加希望日と行事名
②代表者氏名・住所・電話番号
③会員の方は会員番号
④メール申し込みのかたはメールアドレス
⑤同伴者氏名・住所・電話番号・会員の方は会員番号
①~⑤ご記入のうえ、メール/FAX/はがき/イベントフォームにてお申し込みください。
〒220-0073
横浜市西区岡野2-12-20
(公財)かながわトラストみどり財団
みどり企画課
※FAX:045-412-2300
※メール:midori@ktm.or.jp
問合せ先 (公財)かながわトラストみどり財団
※電話:045-412-2525
▼概 要関東大震災後に出来た震生湖で一休み。秦野盆地に下り、湧水群、寺社、地場産地を巡る。

「秦野盆地の震生湖と湧水を巡る」活動報告

小雨が止まない中、バスに乗り、秦野総合高校前で下車。立派なクロガネモチがある立野立地でオリエンテーション。こちらから震生湖へ向かいます。秦野総合高校横の遊歩道には様々な樹木が植えられており、木の種類ごとにインストラクターの解説が続きます。秦野総合高校の説明もあり、こちらでは、天文部があるとのこと。神奈川県公立高校で唯一、天文台(秦野まほろば天文台)が設置されている高校です。高校正門から天文台を眺めつつ、「みかんの花咲く里山コース」を歩き、震生湖に向かいます。

この時期は落花生の収穫も終わり、地面がならされていました。畑の色合いから関東ローム層の土壌が良くわかる、とインストラクター。関東ローム層は火山灰土にて、水田には不向きですが、落花生栽培には大変適しているとのこと。「この時期の落花生は『新豆』と呼ばれ、ほんのり甘味を帯びており、いつも口にする落花生と味が違う」とのこと。後日談になりますが、新豆を食したところ、お豆腐のような、豆本来の味が楽しめました。

畑に農作物と一緒に植えられたマリーゴールドが咲いていました。インストラクターの方が「コンパニオンプランツですね。マリーゴールドを畑に植えると野菜の害虫予防になりますが、相性もあるので、植えるときには注意しましょう」とのこと。農家の方の知恵を学ばせて頂きました。

進んでいくと、霧の中にバベルの塔のような幻想的な建物が見えました。中井町の給水塔です。中井町も秦野市同様、水に恵まれた場所で100%地下水を利用しているとのことでした。

震生湖に行く途中で見かけた、庭木に重宝されるレッドロビン、繁殖力の強いセンダングサ、ヒルガオやクズ、また、バナナの木と見間違えるバショウ(松尾芭蕉の俳号の由来は玄関にバショウの木があったとか)等々、インストラクターから説明を受けます。その知識には驚くばかりでした。

震生湖では、雨がやみ、水にぬれた紅葉が水面に映り、とても綺麗でした。湖は「かながわの探鳥地50選」に選ばれており、野鳥も楽しめます。紅葉ですが、インストラクターよりイロハモミジとオオモミジの違いについて説明がありました。イロハモミジは葉のふちが重鋸歯で、陽樹的な要素が多く、オオモミジは葉のふちに細かく揃った鋸歯とのこと。弁財天神社に向かう途中、水仙が咲いていました。震生湖は水仙でも有名な地ですが、季節外れの開花に自然界の異変を感じます。

震生湖を後にして、晴天であれば、丹沢の風景が楽しめるところを心の目で楽しみ、シクラメンの出荷を行う富田花園を訪問。インストラクターによると、本来、シクラメンには香りがないそうですが、名曲「シクラメンのかほり」のヒットにより、香りがつけられたとか。参加者の方より、「作詞作曲をした小椋佳さんが夫人の『かほり』さんに捧げた曲だから香りは関係ない説があります」とのこと。温室は良い香りでした。

秦野市は以前、タバコ栽培の生産地だったそうで、今もその名残(屋根の下と建物の間に換気スペース設置)が農家の納屋にありました。白笹稲荷入口の横断歩道を左右に見ると、桜の木が続いています。白笹神社は「秦野市今泉字芹沢小字一貫田」に鎮座し、日量7千トンの豊かな水に恵まれたところでした。次に向かった今泉湧水地より、日量はこちらの方が多いとのこと。小藤川湧水、今泉名水桜公園、そして建築家、安藤忠雄が設計した太岳院を訪れた後、南公園で「名水百選に選ばれた秦野盆地湧水群」を見て、駅に向かいます。途中、「かながわの名木百選」に選ばれた南小学校の樹齢120年のサクラの木を見ました。関東大震災時、南小学校から下校中の二人の少女が震生湖付近で土砂崩れに巻き込まれ、行方不明に。今も桜と共に語り継がれています。

秦野市は水に恵まれた土地で、有名なお豆腐屋さんやおうどん屋さんがあり、また、地場産の野菜等を販売するお店もありました。参加者からは、「今度は桜の咲く春に、もう一度来たいですね」と感想もあり、解散となりました。

<秦野総合高校。天文台があります。>

<コンパニオンプランツ。畑にマリーゴールドを植えると、害虫予防になるそうです。>

<震生湖。水面に映る景色が神秘的。>

<11月下旬に水仙の開花。>

<丹沢の絶景パノラマは次回のお楽しみに。>

<シクラメン富田花園にて。>

<白笹神社の湧水。日量7千トン。>

<今泉名水桜公園。>

 

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