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ゆっくりと歩こう!山田富士から大塚・歳勝土遺跡公園まで

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「ゆっくりと歩こう!山田富士から大塚・歳勝土遺跡公園まで」の詳細

日時2020年12月4日(金)
9:00〜12:00
場所

集 合 市営地下鉄北山田駅改札前 9:00

行 程 市営地下鉄北山田駅改札前…山田富士…神無公園…大塚・歳勝土遺跡公園…センター北駅

自然観察会

※定員数に変更があります。当日はマスクの着用と検温の報告をお願いします。なお、新型コロナウィルス感染症拡大により、急な中止・行程変更がありますことをご承知おきください。

▼集 合市営地下鉄北山田駅改札前 9:00
▼解 散12:00 センター北駅
▼行 程市営地下鉄北山田駅改札前…山田富士…神無公園…大塚・歳勝土遺跡公園…センター北駅
▼講 師NPO法人 神奈川区 いまむかしガイドの会
▼定 員15人(抽選)
▼参加費会員 無料
一般2,000円
※現地までの交通費は各自負担です。
▼雨天時 原則として小雨天実施です。
コース等の変更をする場合があります。当財団ツイッターでも、開催状況をお知らせしています。
財団公式ツイッター
▼持ち物等 歩きやすい靴、帽子、弁当、水筒、敷物、筆記用具、雨具
▼申込方法【申込受付】 10月1日(木)~10月31日(土)
①参加希望日と行事名
②代表者氏名・住所・電話番号
③会員の方は会員番号
④メール申し込みのかたはメールアドレス
⑤同伴者氏名・住所・電話番号・会員の方は会員番号
①~⑤ご記入のうえ、メール/FAX/はがき/イベントフォームにてお申し込みください。〒220-0073
横浜市西区岡野2-12-20
(公財)かながわトラストみどり財団
みどり企画課
※FAX:045-412-2300
※メール:midori@ktm.or.jp
▼問合せ先(公財)かながわトラストみどり財団
※電話:045-412-2525
▼概 要江戸時代に「七富士」と呼ばれた富士塚の一つ、山田富士。神奈川区いまむかしガイドの会にガイドを務めて頂き、山田富士から遊歩道を通り、大塚・歳勝土遺跡公園までゆっくり歩きます。

「ゆっくり歩こう!山田富士から大塚・歳勝土遺跡公園まで」活動報告

晴天の中、市営地下鉄「北山田(きたやまた)」駅に集合。今回の自然観察会は「ゆっくり歩こう!山田富士から大塚・歳勝土遺跡公園まで」と題し、日ごろ健脚に自信のない方も楽しめる観察会を計画しました。お陰様で定員に達していましたが、都内では、コロナ感染患者数が徐々に増えており、キャンセルされる方もいました。講師をお願いしたNPO法人神奈川区いまむかしガイドの会髙橋会長より、「予定していた人数より少なくても、安心安全のため、ガイド数を増やします」とありがたいお申し出をいただきました。

まず、駅前広場でオリエンテーション。講師の方より、「港北ニュータウン・北山田駅前センター街づくり協定に基づき、駅前は景観がとても大切にされています。駅の屋根には瓦材をイメージさせる素材が使われており、地下鉄線の『グリーンライン』という名前からも、都市の中に緑を残していこう、という思いが伺えます」とのこと。また、「グリーンライン線の北山田駅から東山田駅、高田駅まで、『田』は『た』と発音し、濁りません。地元の方は、昔からの町名である呼び方を大切にされているそうです。」ですから、「山田富士」は「やまたふじ」と呼ぶのが正しいそうです。講師の方に伺うまで、ずっと「やまだふじ」と言っており、後程お詫びと訂正をしました。

右手に「横浜国際プール」へ続く道を眺めながら、山田公園へ向かいます。講師のお話しによると、H6年に誕生した都筑区は横浜市18区の中で一番若い区で、住んでいる人の年齢(平均年齢42.64歳)も他の区と比べると若いそうです。都筑区の歴史を紐解くと、横浜市の制定とともに、神奈川県都筑郡は横浜市と川崎市に分かれ、都筑の名前は一旦消滅。港北ニュータウン開発事業計画(S40年)が始まった4年後、港北区から緑区が分区。その25年後に都筑区が出来ました。都筑区を歩いている間、「港北ニュータウン開発事業計画」という言葉が何度も出てきましたが、理由はその歴史にあるようです。

「港北ニュータウンまちづくり」のお話しもいただきました。まちづくり方針の実現に向け、1.ふるさとを偲ばせるような景観保存。2.緑を保存するため、公園の配置に工夫を加える(緑のあるベルト状のところを公園にし、アクセスを向上させるため、緑道や歩行者専用道路を配置する)。3.ニュータウンの中に進出してくる企業や研究所、集合住宅の土地を計画的に公園・緑地のネットワーク沿いに配置し、その用地の中に保存緑地を抱えてもらうという取り組みをおこなう。4.緑を最大限に保存するための造成上の工夫。「グリーンマトリックス」と呼ばれる緑の幹線では、V字のような谷(せせらぎ)を作る形で、緑道の範囲を定め、その範囲外に保存緑地(集合住宅内保存緑地)や再生緑地(学校内の保存緑地)を設け、これを緑道景域とし、緑道景域外に集合住宅や学校の建設を行うよう計画。

詳しくは都筑区街づくり方針の実現4-2をご覧ください。

https://www.city.yokohama.lg.jp/tsuzuki/kurashi/machizukuri_kankyo/machizukuri/naritachi/jitsugenshosai/nt-4-2.htmlh

山田富士に向かう途中、講師の方より、「都筑はかつて、赤松で有名な産地で、その噂は宮中まで届き、赤松を天皇陛下に献上したそうです。今とは違い、重機もない中、「かぐらさん」という機器を使い、人力で掘り起し、苦労して東京まで運んだそうです。」という「いまむかし話」を伺いました。都筑区の名産が赤松とは、今では想像もつきません。山田富士に着いたところ、看板には「やまだふじ」との表記が!3人の講師の方より「『やまたふじ』ですから!」とのこと。

残念ながら、山田富士頂上から富士山は見られませんでしたが、大山を含む丹沢山地がくっきりと見ることができました。また、富士山登頂をする際、「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」と唱えていたのが転じて、「どっこいしょ」になったとか。これも「いまむかし話」の一つです。

自然観察会では、グリーンマトリックス構想を取り入れた5本ある緑道の一つ、「ふじやとのみち」を歩き、車道と緑道が分離された道をゆっくり歩き、センター北駅方面へ向かいました。途中、昔の名残を残す赤松の並木を見つけ、先ほど講師の先生から伺った話を思い出しました。先に進むと、庚申塔がある「斎徳山不動尊」へ。江戸時代に流行った民間信仰、庚申講で拝まれた庚申塔には様々な種類があるとか。こちらの庚申塔は「歳の神 青面金剛像」でした。

「神無(しんなし)公園」の次の「徳生(とくしょう)公園」で小休憩。「しんなし」という変わった読み方は、古くはコム谷(やと)と呼ばれていた地名に(神・カム、無・コム)の当て字をしたとか。徳生公園の池では野鳥観察を行っている方も多く、参加者の方にも野鳥観察がお好きな方がいて、「マガモ」、「オナガガモ」、「キンクロハジロ」、「アオサギ」を見ることができ、喜ばれていました。

次に横浜市の有形文化財である都筑民家園へ。江戸時代後期に建築された旧長沢家住宅は、S54(1979)年に横浜市へ寄贈され、H8(1996)年に都筑民家園として移転復元されました。江戸時代から更に時を戻し、弥生時代の大塚・歳勝土遺跡へ向かいます。こちらは国指定史跡で、日本で初めて完全な形で発掘された2100年ほど前に造られた環濠集落。遺構は保存のため、埋め戻され、その上に環濠・竪穴住居などが復元されています。足元には弥生時代の遺跡が今も眠っています。

港北ニュータウンでは、まちづくりに緑の保全が取り込まれており、どこを歩いても緑を目にすることができました。緑道を歩き、緑と人が共生できるような「まちづくり」という観点から自然見つめることも必要ではないか、と思いました。

<市営地下鉄グリーンライン北山田(きたやまた)駅。>

<山田富士公園から山田富士を目指します。>

<山田(やまた)富士。>

<山田富士頂上より。残念ながら、富士山は見られませんでしたが、大山が見えました。>

<かつて、天皇陛下の献上品となった都筑区の赤松。>

<徳生(とくしょう)公園ではマガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、アオサギがいました。>

<都筑民家園(横浜市有形文化財)>

<復元された弥生時代の竪穴住居の後ろには、現代のビル。>

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