小網代の森とは
森を流れる「浦の川」の源流は引橋入口付近。この川に沿って木道を歩き、湿原を通り「やなぎテラス」に出るころには潮の香りを感じてきます。
上流から河口の干潟まで約1.3km。アカテガニなど約2,000種の生き物が生息する次の世代に引き継いでいくべき貴重な森です。
小網代(こあじろ)の森「ホタル観察」のための夜間開放について
開放日時
2025年5月30日(金曜日)、6月4日(水曜日)
全日、18時から21時まで(21時に閉場しますので、20時までにご入場ください)
詳しくは神奈川県のHPをご覧ください。
神奈川県HP:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/d2t/kankyo/koajirohotaru.html
夜間開放の募金活動について
夜間開放時に小網代の森ホタル生息保全協力金を募集します。
募金場所:引橋入口、宮ノ前峠入口、巡回バス乗降口
募金額:1,000円以上(バス券を差し上げますので、巡回バスに乗降できます)
夜間開放のトラスト巡回バスについて
夜間開放時に小網代の森の周辺をつなぐ「トラスト巡回バス」をご案内します。
安心で安全なホタル観賞をお楽しみください。
【バス乗降場所】 三崎口駅周辺←→引橋(三浦市民交流拠点駐車場)←→小網代湾
乗降場所の詳細は実施前にお知らせいたします。
【乗降方法】 募金に協力いただいた皆さまにはバスPASS券とホタルガイドを差し上げます。乗降の際にご提示ください。
トラスト会員の方は会員証呈示で乗降できます。 トラスト会員について

小網代(こあじろ)の森の概要 Koajiro Forest
小網代の森は、神奈川県三浦市の相模湾側に面した約70ヘクタールの緑地です。
森の中に流れる「浦の川(うらのかわ)」の源流から、森林、湿地、干潟、そして海へと流れ、人工物に遮られることなく連続して自然が残されている貴重な集水域であり、関東地方では唯一の自然環境とされています。
この環境を保全し次世代へと引き継ぐべき貴重な森です。
小網代の森の良好な自然環境を守り、バランスの取れた適切な利活用を推進するため、民間・行政・団体による「小網代の森保全利活用対策協議会」が設置されています。
また、神奈川県、三浦市、NPO法人小網代野外活動調整会議、かながわトラストみどり財団の4者が連携し、保全活動に取り組んでいます。
小網代の森の歴史

経済成長に伴う都市化の波により、昭和35年から平成20年までの間に、神奈川県内では6分の1以上の緑地が失われました。
小網代の森も昭和45年に市街化区域に指定され、ゴルフ場などの開発計画が持ち上がりました。
しかし、その貴重な自然環境が再認識され、平成7年には「かながわトラストみどり基金」による緑地の買い入れが進められました。
さらに、平成17年には国が近郊緑地保全区域に指定し、本格的な保全の取り組みが始まりました。
その後、ボランティアによる自然再生活動や、神奈川県および京浜急行電鉄による園路整備が進められ、平成26年には一般に開放されました。

小網代の森の良好な自然環境が保たれ、バランスのとれた適正な利活用が行われるよう、民間、行政、団体による連携のもと、小網代の森保全利活用対策協議会を設置し、緑地の保全・維持管理を行うとともに、環境学習やエコツーリズムなど利用の推進に取り組んでいます。
【構成団体】
神奈川県、三浦市、京浜急行電鉄㈱、㈱リビエラリゾート、みうら漁業協同組合、NPO法人小網代野外活動調整会議、学校法人東京環境工科専門学校、三浦市小網代区、(公財)かながわトラストみどり財団
小網代の森のいきもの
森川海にくらし 流域を知る「アカテガニ」

「アカテガニ(ベンケイガニ科)Chiromantes haematocheir」
小網代の森といえば″アカテガニ″。森の各所に小さな丸穴の棲みかを見つけます。カニの多くは海辺や川辺にいますが、アカテガニは珍しく森の中で生活します。そして、夏の大潮の晩。母ガニはいっせいに海岸に押し寄せ、お腹に抱えた幼生(ゾエア)を海に放ちます。これを産卵ではなく、放仔(ほうし)といいます。幼生は1ヶ月ほど海で育ち、子ガニとなって陸に上がって生活を始めます。アカテガニは小網代の森のように森と海が一体となった自然環境が必要なのです。
※小網代の森は夜間利用できませんが、アカテガニ放仔の時期に合わせて財団でイベントを行っています。詳細は各種イベント・情報ページでご確認下さい。
小網代干潟の人気者 「チゴガニ」

「チゴガニ(コメツキガニ科)Ilyoplax pusilla」
小網代の森の干潟で人気もの。春から秋にかけて、1㎝程度の小さいカニながら干潟一面に無数に生息し、ハサミを上下に振る“集団ダンス”は見ごたえあります。ダンスをするカニは他にもいますが、チゴガニは警戒心が低く、巣穴の前でしゃがんで待っていると顔を出してくれます。真っ白なハサミにトルコ石のような水色の顔でダンスを繰り広げるのはオスで、なわばりを主張し、メスへの求愛の意味があるそうです。
小網代の森緑地を支援する方法
かながわトラストみどり財団では、小網代の森緑地の良好な自然環境を次の世代に引き継いでいくために様々な取り組みと会費や寄付などの協力をお願いしています。
みどりのトラスト会員(小網代の森緑地のために)・寄附
みどりのトラスト会員から任意で加入でき、年間3千円から小網代の森緑地の保全への支援ができます。申込みの方は専用の会員登録申込用紙をお送りします。まずは事務局へご連絡ください。下記WEBサイト登録もできます。
このほか、小網代の森緑地保全のための寄附も受付しています。
