＜活動報告＞2023年1月28日（土）除伐作業【県民参加の森林づくり】

今年度第18回の県民参加の森林づくり活動は伊勢原市子易で竹・笹の除伐活動を行いました。今回の活動場所は、大山阿夫利神社で知られる大山の麓での活動…クマやイノシシの目撃や、実際の鳥獣被害も生じる地域です。田畑に隣接する森林内の獣の隠れ場所となる場所を除伐することで見通しをよくし、人と動物の住み分ける「緩衝帯」をつくることが目的の活動でした。今回の68名参加者の方の中には、動物保護活動の関係の方、農協の関係の方がいらっしゃり、それぞれの立場から有意義な活動と感じたとお声をたくさん寄せていただきました。
■里山の抱える問題とは
伊勢原駅北口で受付を行い、マイクロバスに乗車し、大山の麓まで移動。活動日前日は神奈川県内で雪がちらつくお天気に。活動場所には雪はありませんでしたが、少しお山を見上げると木々達が白い帽子をかぶっている様子が見えます。
９時30分、オリエンテーションを開始。共催の伊勢原市農業振興課の職員の方より伊勢原市の鳥獣被害の現状と今回の活動の目的をお話しいただきました。伊勢原市内での鳥獣被害に係る金額等具体的な話もあり、今回の活動の意義について参加者の方全員が感じることができました。併せて、大山で開催されているジビエフェアについてもご紹介があり、動物たちとの向き合い方の多様性も感じられたのではと思います。
オリエンテーションで活動意欲が高まるのを感じながら、ヘルメット、ノコギリ、剪定ばさみといった道具を身に着けていきます。班ごとに活動場所へ移動。活動場所は獣道のような細い道を１列で進んでいくと開けた場所に出ましたが、もともと畑や農地で、人が手を入れなくなり、一面が竹や笹で覆われていました。竹で覆われた場所は頭上は倒れた竹、足元は枯れた竹で身動きがとりづらい状況でした。笹で覆われたエリアも笹の中にイバラの植物が混ざっており、作業は難航。少しずつでも進めようと根気強く作業を進めてくれる参加者の皆さんの活躍があり、見通しがどんどんと良くなりました。夢中で作業いただくと、時間もあっという間に過ぎていき、約２時間で作業終了としました。
■繋がり、繋がり…また新たな繋がりへ
12時に道具を片付け、閉会を行いました。閉会後、カートカン飲料を配布し、しばし昼食休憩。昼食をとった小高い農地からは、江の島のシーキャンドルが小さいながら見え、活動後高ぶった心と体を穏やかにしてくれる情景が広がっていました。12時55分、マイクロバスに乗車し、伊勢原駅北口で解散しました。
今回の作業は、作業エリアの終わりが見えている中で、タイムスケジュールの兼ね合いで終了としたため、有志で午後もやりたいです！といったありがたいお声も多くいただきました。また来年度も同じ場所での活動を予定しておりますので、皆様のお力添えをいただければ幸いです。今回の活動は、ただ単純に鳥獣被害への対策に繋がったという意義だけではなく、山と人、地域と人、人と人…いろんな繋がりが深まるような活動だったと思います。

オリエンテーション

ストレッチ…今日は綺麗な青空ですね

作業前に班ごとにミーティング

周囲に注意しながら作業開始!

ノコギリで竹を切ります

剪定ばさみも使って嵩張らないように小さく切ります

作業前はかき分けて入る笹薮

作業後、落葉のじゅうたんがよく見えます

遠くの海を眺めながら昼食