「7月24日(土) 県民参加の森林づくり<下刈>」に参加しました
森林づくりのために必要な作業として、春と秋に苗木を植える作業を「植栽(しょくさい)」、春から夏にかけて、植えた苗木が周りの雑草に負けない大きさいに育つまで、周りの雑草等を刈り取る作業を「下刈(したがり)」、秋から冬にかけて、節のない木材を作ったり、林内に光を入れるために枝を切り落とす作業を「枝打ち(えだうち)」、同じく秋から冬にかけて林内に光を入れるため成長の悪い造林木を切る作業を「間伐(かんばつ)」と言います。ちなみに「除伐(じょばつ)」とは、育てようとする樹木の生育を妨げる他の樹木を仮払う作業です。
今回、かながわ緑の大使の 五百蔵(いおろい)さんが箱根町のイタリ水源林の下刈に参加しました。下刈を行わなくては、せっかく植栽した苗木に栄養(光・水)が行き届かず、雑草に栄養が持っていかれ、苗木が育ちません。暑い日差しの中、一生懸命、苗木周りの雑草を刈り取りました。
今まではボランティア参加者の一人だった五百蔵さんですが、今回は大使として参加。朝早くから集合場所に来て、ボランティアの皆さんをお迎えし、一緒に作業し、作業終了後は募金を呼びかけて、と大活躍でした。
五百蔵 果音(いおろい かのん)さん (広尾学園高等学校)
先日、森林ボランティアの下刈作業に参加しました。下刈は以前に何回か行いましたが、大使になってからは初めての森林ボランティアでの作業でした。
下刈作業では大きな鎌を使います。インストラクターさんから「鎌は刃の先ではなく刃の真ん中を使うと切りやすくなる」と教わりました。実際に鎌を使うのはかなり体力が必要でしたが、いざ始めてみると無我夢中で作業を進めている自分がいました。炎天下の中での作業だったので、受験生で全く運動していない私はすぐバテてしまったものの、熱中症にならないようこまめに休憩や水分補給をとりながら自分のペースで、とても楽しく作業しました。
作業終了後には、水源の見学をしたり、たくさんの方に募金活動をさせていただきました。募金にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!募金をしている間、いろんな方から激励の言葉や、優しく接していただき、自分の励みになりました。
今回の活動が受験勉強の息抜きになると同時に、私の将来の夢に近づく大切な一歩になりました。
かながわ緑の大使の一日を追って
何度も「県民参加の森林づくり」に参加されている五百蔵さんですが、今回は大使として参加します。参加者の方よりも早く集合場所に来て、皆さんをお迎えしました。緊張しているのが表情から伝わります。
現在高校三年生の五百蔵さんは、移動中のバスの中でも参考書を片手に受験勉強。イタリ水源林到着後、参加してくれたボランティアの皆さまに大使としてご挨拶し、併せて募金のお願いを告知。
今回の募金グッズには、大使の二人が作成した募金グッズ「エコメモノート」があります。大使たちは自然観察会や森林ボランティアに参加された皆さんが使ってくれそうなもの、また環境にやさしいものを考え、再生紙で作られたエコメモノートをグッズに選びました。
下刈作業はイタリ水源林の中で行います。炎天下にヘルメット、長袖長ズボン姿で鎌をもって林の中を進みます。現場に着くまでに汗だくです。
下刈は植栽した苗木が大きく育つための大事な作業。汗を滴らせながら、一生懸命刈ります。鎌は振り回すのではなく、手前に引くように刈ることがポイント。手ごわい夏の雑草をどんどん刈っていきました。
作業終了後、参加者へカート缶に入ったほうじ茶をお渡ししました。カート缶は国産材が30%以上使用され、間伐材を積極的に使用した「森を育む紙製飲料容器」です。
大学では環境学を学び、将来は学んだことに携わる仕事がしたいと思っている五百蔵さんは、「カート缶が広がるといいですね」とポーズを決めてくれました。
箱根高原ホテルの温泉で汗を流し、休む間もなく、募金活動を行う五百蔵さん。その姿に「若い子が参加してくれるのはうれしい」というお声や、直接五百蔵さんにねぎらいの言葉をかけてくださる方もいて、最後は緊張の解けた良い笑顔をのぞかせてくれました。