佐藤 遙音(さとう はるね)大使が8月と10月に県民参加の森林づくりに参加しました!
かながわトラストみどり財団では、神奈川の森林や里山を県民の参加協力によって「より豊かに守り育てていく」ことを目標に、県民参加の森林づくり事業を実施しています。
初めての方から経験者まで、個人で気軽に参加できる森林づくり活動です。
作業内容は、苗木の植え付け、苗木の成長を助ける下刈り、植えた木等、育てる目的以外の木や草を取り除く除伐、健全な節のない材を作る枝打ち、混み合った木を間引く間伐など、様々な活動をしています。
かながわ緑の大使佐藤遙音さんが8月と10月に県民参加の森林づくりに参加した様子と感想をご覧ください。
初参加!
8月17日(土)秦野市菩提での下刈
林業の見学やドラマで見たことなどはあるものの、こんなに本格的な体験をさせていただいたのは初めてで、驚きや初体験のことばかりでした。
まず私は鎌を持ったことがなかったので、危険な刃物を持つという緊張と興奮、ワクワクでいっぱいでした。
加えて、予想以上の重装備(ヘルメット、保護メガネ、ヒル避けスプレー等)に、本当に私にできるのか、少し不安も感じました。
しかしそれは杞憂で、鎌は、子供用だったからか案外軽く、すぐに手に馴染みました。鎌を持つ手は、スパスパと雑草が切れていく快感で止まらず、びっしょりの汗も気にならないほどでした。
こまめに挟まれた10分休憩で、多くの人に「大丈夫か。」と、作業が終わると、「どうだった?疲れたでしょ。」と労いの声かけをいただきました。
貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。
佐藤 遙音
2回目も楽しく参加! 林業に思いを馳せて・・・
10月13日(日)箱根町畑宿での間伐
13日は、確実に冬が近づいてきていることを感じさせる、からりとした秋晴れになりました。
そもそも、こんなに本格的な林業に携わることも木を伐採することも初めてでした。
皆で協力しましたが、初心者ばかりだったこともあって約2時間で一本しか切れず、物足りなく感じるくらい楽しかったです。
伐採技術には梃子(てこ)の原理が効果的に多用されており、この技術を編み出し、受け継いできた人々に感服することばかりでした。
そして、みどりとみどりに携わる人々の凄さを感じました。楽しかった、物足りないくらいだという感想は、皆で協力して一本しか切れなかった初心者だから言える感想なのではないか、林業を生業としている人々は、怪我が絶えず、生計を立てることも難しい苦労の多い仕事をしていらっしゃるのだろうと推測します。
大使になってから半年になり、様々な経験をさせていただいて分かってきたことがあります。
当たり前のことですが、経験した人にしか分からない苦労があり、経験したことがない外部の人がとやかく言う権限はないと思ったのです。しかし、その「経験」が絶たれようとしており、今回のイベントも、お年を召した方が大多数だったことは、私も、トラストの職員さんも、皆が危機感を感じています。
まだ2回しか森林ボランティアに参加したことのない私でも、もっと積極的に宣伝と勧誘を若い世代にしなければいけない、そう感じました。そのためには、大使として私自身もより関心を持って参加しなければいけない、そうも感じました。
佐藤 遙音