かながわ緑の大使の佐藤さん、猿島でアリ探し!?
同じ景色を見ているようで、何を発見するのかは人それぞれ。今回はそんな印象をもった、かながわ緑の大使の活動報告です。
令和6年6月15日に、横須賀市の猿島で自然観察会を開催しました。今回は初めての試みとして、植物と昆虫の専門家をそれぞれお呼びして参加者を2班に分け、同じコースを講師を変えて2回歩く企画となりました。
講師は横須賀市自然・人文博物館の山本薫学芸員(植物担当)と内舩俊樹学芸員(昆虫担当)が務めてくださいました。
どんなことが起こったかというと・・・「涼しい~」と思いながらただ通り過ぎたトンネルも、2回目に通った時に立ち止まり目を凝らすと、そこで憩う昆虫を発見(オオゲジ)!
あるいは、見上げてみるとモミジイチゴのオレンジ色の実がたわわに実っていたり。
同じ場所を歩いているのに全く違った発見の連続に、参加者の方から面白い、大満足、またやってほしい、などの声をいただきました。
さて、今回は、かながわ緑の大使の佐藤遙音さん(高校1年生)の活動報告です。
実は佐藤さん、現在「アリ」の観察に夢中だそうで、今回もアリのハンドブックを持参しました。なんでも、猿島にどんなアリがいるか知りたくて参加したそうです。
昆虫や植物の解説を聞きつつアリを探したりと、忙しそうにしていました。
昼休憩の時は、昆虫講師の内舩先生と虫談議。虫の生息域の変化と気象変動の関係について話しているのを小耳にはさみ、彼女も立派な虫研究家だ、と事務局スタッフは端で思っておりました。
彼女は何のアリを発見したのでしょうか?
アリや昆虫を通して猿島を楽しむ
佐藤 遙音(さとう はるね)さん (フェリス女学院高等学校1年生)
初夏の猿島は気持ち良く晴れて、絶好の観察日和でした。
私自身猿島は初めて訪れたのですが、自然も歴史も状態良く残っていて、とても楽しめました。特に、横須賀市自然・人文博物館の内舩学芸員の昆虫に関する解説は、ただただ我々参加者は感心させられてばかりで、プロの凄さというものを垣間見た気がしました。
更に驚いたのは、昼食休憩のときに内舩さんとお話させていただいたのですが、猿島で出合った虫の名前を片っ端からすらすら言っていたにも関わらず、「この島は昆虫は少ないね。」と言われていたことです。たくさんの虫の解説をされていると感じたのに、実は少ない方なのか!と驚愕しました。
個人的にこのイベントで最も嬉しかったことは、太平洋岸分布の「イソアシナガアリ」というアリを発見・観察できたことです。
猿島はとてもみどりが多く、また行ってみたいと思う島でした。