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講演会『雑草という名の草はない…』植物一筋、牧野富太郎をもっと知る!

牧野植物園(像)

「講演会『雑草という名の草はない…』植物一筋、牧野富太郎をもっと知る!」の詳細

日時2023年11月25日(土)
14:00〜16:00 (13:30開場)
場所

神奈川県不動産会館5F 大会議室
(横浜市中区住吉町6-76-3)

※写真は高知県立牧野植物園 (高知県立牧野植物園提供)

講 演 会(先着200名・事前申込制)

●市営地下鉄「関内」駅9番出口より徒歩約3分
●みなとみらい線「馬車道」駅5番馬車道口より徒歩約4分

▼日 時2023年11月25日(土)
14:00~16:00 (13:30開場)
▼場 所神奈川県不動産会館5F 大会議室
横浜市中区住吉町6-76-3
▼最寄り駅●JR「桜木町」駅より徒歩約7分
●JR「関内」駅北口より徒歩7分
●市営地下鉄「関内」駅9番出口より徒歩約3分
●みなとみらい線「馬車道」駅5番 馬車道口より徒歩約4分
▼地 図神奈川県不動産会館の地図
▼講演名 『雑草という名の草はない…』植物一筋、牧野富太郎をもっと知る!
▼講 師高知県立牧野植物園 植物研究課 草花活用支援専門員 藤井聖子先生
▼参加費一般 2,000円
トラスト会員及び小学生以下は無料
▼定 員200人(事前申込・先着順)
▼申込方法【申込受付】受付終了
①行事名
②代表者氏名・住所・電話番号
③メール申し込みのかたはメールアドレス
④同伴者氏名・住所・電話番号
①~④をご記入のうえ、メール/FAX/はがき/イベントフォームにてお申し込みください。※お電話でのお申し込みは受け付けておりません。
【申込先】
〒220-0073
横浜市西区岡野2-12-20
(公財)かながわトラストみどり財団
みどり企画課
※FAX:045-412-2300
※メール:midori@ktm.or.jp
【問合せ先】
(公財)かながわトラストみどり財団 みどり企画課
※電話:045-412-2525
▼概 要NHK前期連続テレビ小説「らんまん」のモデルになった「日本の植物分類学の父」牧野富太郎博士の業績を顕彰するため、博士逝去の翌年、1958(昭和33)年4月に高知市の五台山に開園されました。今回は、その植物園から植物研究課 草花活用支援専門員の藤井聖子先生を招き、講演会を開催します。

 

講演会「雑草という名の草はない…」植物一筋、牧野富太郎をもっと知る!報告書

「高知県立牧野植物園から神奈川県へ~教えて!藤井センセイ~」

NHK前期連続テレビ小説「らんまん」は、放送前から期待の声を耳にしていました。放送中はトラスト会員以外の方からもドラマの感想を聞くことが多くなり、植物や自然に興味を持ってくれる方が増えたことを感じながら、この度、講演会「『雑草という名の草はない…』植物一筋、牧野富太郎をもっと知る!」を開催させていただきました。

講師は高知県立牧野植物園、同園インスタライブでおなじみの藤井聖子先生。HP高知県観光博覧会牧野博士の新休日「教えて!~藤井センセイ」で執筆もされています。

講演会でみなさんに「『らんまん』をご覧になっていましたか?」と問いかけると、多数の方がご覧になっており、「高知県立牧野植物園に行かれた方はいらっしゃいますか?」と尋ねると、数十名の挙手を見て藤井先生が驚かれていました。藤井先生によると、牧野植物園の入園者数は朝ドラ「らんまん」終了後、10月が一番多かったそうです。

インスタライブと同じ、園の制服(園服)姿の藤井先生より、時折「らんまん」の話を交えながら、牧野富太郎博士の業績を伺いました。まず、牧野博士が生まれた時代が「食べていけるか、いけないか」という幕末から明治に向かう激動の時代であったことから始まり、植物分類学を確立させるまで、決して平たんではなかった道のりや、支え続けた壽衛夫人のお話の他、牧野博士と神奈川県との関わり、中でも牧野博士が指導した日本最古の植物同好会とされている「横浜植物会」等の話を伺い、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

「『アフターらんまん』ではなく、『ポストらんまん』へ向けて」

次に「植物園」と「公園」の違いについてお話がありました。植物園とは、主に研究、保全、教育が目的とされ、簡単に言えば、花が咲いていなくてもOK。植物園の役割とは植物の多様性を「知る」、「守る」、「伝える」という役割があるそうです。対して、公園はくつろいでもらうためであれば、植物の来歴や種類はこだわらずに植えられているそうです。

牧野博士を顕彰するために高知県が博士に「高知県立牧野植物園」の建設を伝えたところ、牧野博士から「高知県立植物園という名が最も適当で且最も好いではないかと思はれます。牧野植物園では名前がドッドしません」というお葉書が送られてきたそうです(実際のお葉書を画面で拝見しました)。博士がお亡くなりになった後、昭和33年に高知県立牧野植物園は開園し、同年東京都立大学理学部牧野標本館や練馬区立牧野記念庭園も開園されたそうです。

牧野博士の言葉に「植物は人間がいなくても、少しも構わずに生活することができるが、人間は植物がなくては一日も生活することができない(牧野一家言)」という言葉があります。

昨年、神奈川県環境農政局緑政部自然環境保全課が発行した「神奈川県レッドデータブック2022(植物編)」の「4選定・評価結果」によると「維管束植物、コケ植物及び菌類の、絶滅危惧種(絶滅危惧Ⅰ類、ⅠA類、ⅠB類及びⅡ類)の総数は、前回の「神奈川県レッドデータ生物調査報告書2006」と比較して、544種から173種増加して717種となった(藻類は今回初めて評価をしており、比較ができないため除く)。」と、700を超える植物が絶滅危惧種に指定されました。

博士が愛した植物を守るためにも、「アフターらんまん」ではなく、「ポストらんまん」として、ナショナル・トラスト運動や緑地保全のため、仲間(トラスト会員)をもっと増やしていきたいと思った講演会でした。

〈楽しみにしていた講演会が始まりました〉

〈講師の藤井聖子先生〉

〈熱心に耳を傾けるみなさん〉

〈会場は満員〉

〈かながわ緑の大使も駆けつけ、講演会での質疑応答のお手伝いや募金活動で大活躍!藤井先生は「若い子が植物や緑地に興味を持ってくれて嬉しい!」と感動されていました。〉

〈終了後、参加者の方々に丁寧に対応される藤井先生。ある方は、先日お亡くなりになった脚本家の山田太一さんが幼い頃、牧野博士に会ったことについて書かれている記事を持参され、またある方は博士が挿絵を描かれた絵本(年代物!)をご持参され、藤井先生にお見せになっていました。〉

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