「古都鎌倉 春の緑と歴史探訪」の詳細
日時 | 2023年5月24日(水) 9:30〜12:30 |
---|---|
場所 | 集 合 バス停「浄明寺」 9:30 行 程 バス停「浄明寺」→浄妙寺→熊野神社→明王院→大慈寺跡→大江稲荷社→バス停「十二所」(解散) |
歴史見学
▼集 合 | バス停「浄明寺」9:30 |
▼解 散 | バス停「十二所」12:30予定 |
▼行 程 | バス停「浄明寺」→浄妙寺→熊野神社→明王院→大慈寺跡→大江稲荷社→バス停「十二所」(解散) |
▼共 催 | (公財)鎌倉風致保存会 |
▼講 師 | 元鎌倉女子大学教授 八幡義信氏 |
▼定 員 | 10人(抽選) |
▼参加費 | 会員 無料 一般・学生500円 ※現地までの交通費は各自負担です。 |
▼雨天時 | 原則として雨天実施です。コース等の変更をする場合があります。 当財団ツイッターでも、開催状況をお知らせしています。 財団公式ツイッター |
▼持ち物等 | 歩きやすい靴、帽子、水筒、筆記用具、雨具 |
▼申込方法 | 【申込受付】受付終了 ①参加希望日と行事名 ②代表者氏名・住所・電話番号 ③会員の方は会員番号 ④メール申し込みのかたはメールアドレス ⑤同伴者氏名・住所・電話番号・会員の方は会員番号 ①~⑤ご記入のうえ、メール/FAX/はがき/イベントフォームにてお申し込みください。 〒220-0073 横浜市西区岡野2-12-20 (公財)かながわトラストみどり財団 みどり企画課 ※FAX:045-412-2300 ※メール:midori@ktm.or.jp 問合せ先 (公財)かながわトラストみどり財団 ※電話:045-412-2525 |
▼概 要 | 鎌倉五山の第5位「浄明寺」から出発し、春の鎌倉を散策します。 |
「歴史見学 古都鎌倉 春の緑と歴史探訪」活動報告書
「浄妙寺さんのご厚意に合掌」
青空の下、(公財)鎌倉風致保存会さんと共催で、歴史見学会「古都鎌倉 春の緑と歴史探訪」が行われました。講師は神奈川県文化財協会会長でもある八幡義信先生。以前、八幡先生の講演会ポスター写真をお見かけした際、学者肌で近寄りがたいイメージを勝手に持っていましたが、実際にお会いすると物腰柔らかで、質問に丁寧に答えて下さる優しい先生。今回の参加者には八幡先生のファンの方がチラホラ。その中の一人の方が「先生のイベントに一度参加すると、また参加したくなる!」と仰っていましたが、お気持ちがよくわかります。
八幡先生のおかげで、普段は見ることができない浄妙寺のご本尊を拝顔し、また、開山堂にある開山の祖「退耕行勇(たいこうぎょうゆう)」の坐像や鎌倉の地名の由来になった説がある「中臣(藤原)鎌足」像などを拝見させていただきました。
国の重要文化財を前に、八幡先生の解説が加わると、像の見方も変わります。木像の目は主に水晶が使われたそうです。参加者の方も、「ただ書いてあることを読むのは誰にでもできるけれど、こうして先生の話を通して見ると奥行ができて、ずっと忘れられないと思う。」とのこと。
「八幡先生の鎌倉に対する想い」
熊野神社から明王院へ向かってと歩いていると、「足利公方邸跡」の石碑がありました。参加者から「鎌倉町とありますが、市じゃなかったんですか?」との問いに、「昭和14年に鎌倉市が誕生するまで、この辺りは鎌倉町でした。市内でみられる石碑は大正時代、鎌倉町の青年団が後世に鎌倉の地が歴史的に重要な場所であったことを知らしめるため、建立したのですが、当時の設置場所が私有地だったこともあり、現在2、3の石碑は撤去され、紛失しています。嘆かわしいことです。」と先生。
次の訪問地は、源実朝が父頼朝のために建立した大慈寺跡。今では見る影もない跡地ですが、昨年、八幡先生のところに研究の縁で知り合った奈良女子大学の前川教授から「大阪府島本町 越谷以降御所池園池状遺構(復元図等)」が送られ、手元にあった伝大慈寺跡測量図を2倍に拡大し、御所池の復元図と併せるとほぼ重なったそうです。大阪の御所池は実朝が憧れていた後鳥羽上皇が作ったこともあり、実朝は縮小版を鎌倉に作ったのではないか?という八幡先生の仮説とそれを裏付ける地図を見ながら、歴史探訪の面白さを実感しました。
先生は「全部解説するには、時間が足りない!」と仰っていましたが、その飽くなき探求心と鎌倉への想いが参加者に伝わった歴史見学でした。
〈鎌倉五山の第五位、臨済宗建長寺派「浄妙寺」は鎌倉市浄明寺に所在。〉
〈とても人気がある八幡先生の解説。初参加の方からも「ファンになった!」とのこと。〉
〈鎌倉市指定文化財「伝足利貞氏の墓」〉
〈八幡先生の資料には手書きのメモがびっしり書き込まれています。〉
〈宮司は当初、明王院院主。現在は大町八雲神社が兼務されているそうです。〉
〈木漏れ日が射す石畳には趣のある苔が生えています。〉
〈大慈寺跡は八幡先生のライフワークの一つ。足元の水路は大慈寺にあった名残を示すもの、のこと。〉
〈鎌倉市にある石碑は、鎌倉町と呼ばれていた大正時代に青年団が建立。〉