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グリーンメッセージ 2

5オニグルミ

「2022かながわ緑の大使」がリレーでメッセージを発信します。

「2022かながわ緑の大使」は県内に在住、通学している中学・高等学校の8名の生徒さんに委嘱されています。「いつ収束するかわからないコロナ禍の中、県内の緑化推進等を行うために自分たちにできることはないだろうか。」と大使たちが相談し、財団ホームページやSNS等を利用し、自分たちの思いをそれぞれ伝える取り組みをリレー形式で始めることにしました。

自分と同じようにみどりを守り、育てたいと思っている仲間(大使)が集まると、初対面とは思えないくらい話が弾み、様々な意見が飛び交っています。

どうぞ暖かく見守ってください。

2回目は自修館中等高校2年の請川まりあさんです。

請川(うけがわ)まりあさん  (自修館中等高校2年生)

初めまして。
「2022かながわ緑の大使」に委嘱された高校2年生の請川まりあです。
私の通う学校は伊勢原市にあり、毎日最寄り駅から20分ほど歩いて登校しています。のどかな地域なので、通学路を歩いていると田んぼや桜の木などの身近にある自然を感じることができます。
春先の通学途中、道の端に「ツクシ」が生えているのを見かけました。「ツクシ」は俳句の春の季語につかわれ、食べることもできる植物です。そんな「ツクシ」が気になり調べてみると、筆のような見た目をしていることから、漢字で「土筆」。他にも「土筆菜」、「筆の花」、「土頭菜」とその形態や食用を意味して名付けられていました。
また、「ツクシ」と「スギナ」が同じ地下茎でつながっている一つの植物であることを知り、驚きました。「スギナ」の名前の由来は、杉の葉に似ていて食用になることから「杉菜」と呼ばれたそうです。「ツクシ」と「スギナ」、見た目も異なる植物ですから、別個体だと思っていたところ、じつは「スギナ」はシダ植物の一種であり、種は作らず、胞子で増え、その胞子をつくる胞子茎が「ツクシ」とのこと。
学名はEquisetum arvense。Equisetum はequus(馬)+saeta(剛毛)をあわせた言葉。arvenseは「耕作地」を意味する学名です。英名は「field horsetail」、野原の馬のしっぽ、といったところでしょうか。枝を段々輪生する「スギナ」の形を馬の尾に例えたようです。
身近な植物から多くのことを学べ、外へ出る時の楽しみが一つ増えました。
最後に、「かながわ緑の大使」として、常に身近にある自然に関心を持ち、この自然を守っていけるよう努力していきたいです。よろしくお願いします。

 請川さんは「将来、森林官になりたい」と日々精進されています。普段何気なく通り過ぎてしまう景色も、少し関心を払うだけで知識が増えることがあることを教えてくれた請川大使のメッセージでした。
 さて、4月29日(金・祝)に自然観察会「花水川で食べられる植物の観察会」が行われました。
足元の名も知らない植物が、じつは食べられる植物だったということ知り、参加者から感嘆の声がやみませんでした。
 配布された野草調理レシピによると、ツクシ・スギナの食べ方は次のとおり。
・スギナ(シダ植物/トクサ科)
【ツクシ】(胞子茎)袴を取って茹でてアクを抜き、出汁で柔らかく煮たり、佃煮にしたりする。チアミナーゼ、アルカロイド、無機ケイ素を含むため、多量の摂取は避けたい。また、心臓、腎臓の疾病を有する人、ニコチンに対する過敏症を有する人の摂取は禁忌とされる。
【スギナ】(栄養茎)スギナの全草を乾燥させたものは生薬名を問荊(もんけい)といい、利尿作用がある。生薬としてのスギナの効用は古くから伝承されていたが、近年花粉症対策としての効能があるとの発表があり、注目されている。

次のグリーンメッセージは伊茂治龍慶さんです。

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