「7/2(土)県民参加の森林づくり(下刈)」・「7/30(土)自然観察会 アカテガ二放仔観察会2022」に参加しました
8人の大使が発信している「グリーンメッセージ」をご覧くださいましたでしょうか?それぞれの個性がメッセージに表れていて、読んでいてハッとさせられることもありますし、ほのぼのとして優しい気持ちになることもあります。
さて、7月に2人の大使が森林ボランティアと自然観察会に参加しました。宮田満帆大使が小田原で行われた「県民参加の森林づくり(下刈)」、請川まりあ大使が「自然観察会 アカテガ二放仔観察会2022」。
それぞれの大使が活動をレポートしてくれました。
宮田 満帆(みやた まほ)さん (県立神奈川総合高等学校1年生)
今回私は、「下刈」という作業に参加しました。
下刈は植栽した苗木が他の植物に負けずに育つよう、根元に生える草などを除去します。
森林や木を育てる、というのは植樹して終わりではありません。成長の妨げになるまわりの草を刈り、余分な枝を打ち、間伐をして、20年、30年、50年と多くの時間をかけて、一本一本の樹木と丁寧につきあっていきます。
現在、日本では林業の後継者不足が問題になっています。また、外国産の木材に押され、国産の木材が安価に取引されてしまう、という現状もあります。(神奈川県の1時間の最低賃金は1,040円⦅R3.10/1~⦆。年の全国スギ1本(長さ4.0m、末口20cm)の平均価格は2,240円/本)。
このように何十年もかけて森林を育てていくわけですから、後継者がいなければその森林は放置されることになります。必要な手入れがされず、日光が届きにくくなれば、土や木はやせてしまいます。
森林は、適切に管理されれば、多様な生態系を守ったり、「緑のダム」として土砂崩れや河川の氾濫などの災害を抑えたりすることに繋がります。
「環境問題」を聞くと、プラスティックごみや森林の減少などの問題に目が行きがちですが、林業従事者の不足、森林管理の担い手不足にも目を向けて欲しいです。理想論かもしれませんが、林業従事者という形でなくても、いろいろなかたちで森林と関わる人が増え、森林を様々な方面から活用できるようになれば、「環境問題」の解決に一石を投じることができるのではないでしょうか。
請川 まりあ(うけがわ まりあ)さん (自修館中等教育学校4年生)
7月30日(土)に小網代の森で行われた「自然観察会 アカテガ二放仔観察会2022」に参加しました。
イベントが行われた小網代の森は辺り一面、緑であふれ、鳥の鳴き声や虫の音が沢山聞こえ、全身で自然を感じられる場所でした。また、7月30日は大潮の日であり、アカテガ二が放仔をするのに最適な日と伺い、とても楽しみにしていました。
アカテガ二放仔観察会はコロナ禍の影響もあり、2年振りの開催だそうです。参加者の中には久しぶりとあってとても楽しみにしている人、初参加の人など沢山の大人の方がいて、私は緊張していました。そんな私に明るく話しかけてくれたり、募金活動に協力してくれる方がたくさんいて、とても嬉しかったです。
日の入りの15分前くらいになると、私たちは森から海に移動して一列に並びました。声を出さずに、アカテガ二が森から下りてくるのを待ちます。
干潟に下りてきたアカテガ二は海に入ると、体を震わせて一瞬で子ども(幼生ゾエア)を放してすぐに森に帰っていきます。ほんの一瞬の出来事に私は目を離さずにしっかり見ました。放仔をする光景はとても神秘的で、生命の誕生に感動しました。
最後に小網代野外活動調整会議の皆さま、関係者の皆さま、コロナ禍で世の中が不安定な中、貴重な観察会を開いてくれてありがとうございました。
今回、私はとても貴重な体験ができ、素敵な思い出を作ることができました。これからも沢山の生き物が住める自然を守れるように、緑の大使として活動を広めていきたいと思います。
≪参加者のみなさま方から温かいお言葉をいただき、両大使は心より感謝しています。
これからも応援をお願いします。≫