「2022かながわ緑の大使」がリレーでメッセージを発信します。
4月に大使になってから7か月余り経ちました。各イベントに参加することも大切ですが、自分の気持ちと向き合い、かながわの自然やみどりについてのメッセージを発信することも、大使たちの将来に向けて大きな糧になることと思います。
14回目は横浜市立南高等学校1年の小林優美さんです。(写真左はFMヨコハマ パーソナリティ金子 桃さん)
小林 優美(こばやし ゆうみ)さん (横浜市立南高等学校1年生)
皆さんはどんな時に「みどり」とのつながりを感じますか?普段の生活で「里山」と関わることはありますか?今回は「みどり」との関わりについて考えた私の経験を紹介します。
今年の夏、私は近くの公園で雑木林整備のボランティア活動を行い、薪割り、炭焼き、下刈りを経験しました。
刈った下草は、畑の肥料になります。その畑ではさつまいもを育てています。そして、公園内で間伐、除伐された木で作った炭を使い、収穫したサツマイモを焼くそうです。人間の活動が雑木林を循環させているのです。
里山では、人が手入れをすることで多種多様な生物や植物が生息しています。人が「みどり」を豊かに保ち、生活する。時間も手間もかかることですが、「みどり」は人間にとって必要だと思います。
最近問題になっているナラ枯れを知っていますか?カシノナガキクイムシという虫によって、木にナラ菌が繁殖し立ち枯れしてしまうものです。カシナガは大径木を好みます。昔は人が生活の中で広葉樹を薪や木炭などに利用していました。このため、里山の樹木はある程度の大きさで伐採され、カシナガの繁殖も抑えられていたようです。
近年では、人が里山の木材を利用することが減り、木々を循環していた仕組みが崩れてしまいました。大径となった老木が増え、抵抗力の弱い老木はカシナガの住み家になり、ナラ枯れが進んでしまうのです。
現在、人と森林の関わりは薄れつつあります。それによって様々な問題が起きています。ナラ枯れもそのうちのひとつです。私はこの経験やナラ枯れの問題から、人は他の生き物と同じように「みどり」の中で役割を持っているのだと感じました。
紙製容器カートカンを紹介する小林大使(右端)
FMヨコハマでラジオ収録。大使募集の案内を行いました。