自然環境学習システム

丹沢のシカの現状

私たちにできること・・・

シカをはじめとする野生動物と共存し、丹沢の自然環境を将来の子孫に引き継ぐには、あるいは一度衰退した自然を取り戻すには、想像以上の経費が必要である。そのためには、様々な立場の人々との合意が不可欠である。

さらに、こうした問題は行政だけに任せることではない。私たちも県民として、できること、実行すべきことはある。まず、入山時のマナーを守ることが大切である。ゴミの不法投棄、沢の水質汚濁、禁止区域でのキャンプ、山野草の盗堀、林道への無断立ち入り、林床への踏み込みなど、基本的なマナーを守らない事例は数多く見られる。また、車による入山も自然環境への負担が大きい。公共交通機関を利用し、やむを得ず車を使う場合でも山麓に駐車し、できるだけ歩くことを心がけたい。

もともと丹沢山地の自然環境保全は、山の中だけの問題ではない。都市における水や電力の大量消費が、ダムや送電線建設の根拠の一つとなった。また、大気汚染の大きな原因の一つが自動車の排気ガスによることは言うまでもない。つまり原因の多くは、私たちの都市的な生活そのものにあることを認識する必要がある。私たちがライフスタイルを変えること、大量消費型社会から限りある資源を有効利用する循環型社会へ転換することこそが、自然環境の保全につながるのである。

★丹沢のシカの目撃情報を提供しよう!

現在、神奈川県ではシカの目撃情報を収集している。目撃した日時、場所、頭数などの情報をFAXで送信することにより、シカ個体群の現状を把握するための手がかりとなり得るのである。

シカ保護管理計画のための目撃情報調査- 調査票 PDF64KB
新しいウィンドウで開きます。ご覧になるにはアドビリーダーまたはアクロバットリーダーというソフトが必要です。
ダウンロードはこちらよりできます。(無料)

・神奈川県自然環境保全センター 野生生物課
 TEL(046)248-6682 FAX (046)248-0737

★ボランティア活動に参加しよう!

さらに積極的に丹沢山地の自然環境保全に貢献することもできる。モニタリングなどの調査活動、森林整備活動、現地での環境学習など、市民として参加できる場も用意されている。多くの県民が参加することを期待したい。

現地での体験を実践しよう!
(公財)かながわトラストみどり財団の会員になろう!

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